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ProductZine Day 2024 Summer

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Glossom、スマートフォンユーザーの情報収集動向に関する2022年の調査結果を発表

 データマーケティング支援を行うGlossom(グロッサム)は、スマートフォンユーザーの情報収集動向を時系列で分析する「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」を、全国の10代~70代の男女1540人に実施した結果を9月13日に発表した。

修正履歴

 「SNSで企業が発信する情報に対への反応率推移」の図が誤っていたため、差し替えさせていただきました。(2022/09/16 12:40)

 同調査は、SNSやサーチエンジン、メディア、動画サービスの利用率や利用時間を性年代情報と掛け合わせることで、現状の動向やスマートフォンユーザーの意識の変化をとらえることを目的とし、2019年より実施している。

 同調査では、大きく4つのトピックスで考察が行われた。

  1. スマートフォンによる情報収集動向
  2. SNSに対する熱量が低下
  3. SNSで企業が発信する情報に対しての反応率が低下
  4. 動画サブスクの動向

 調査結果の詳細は以下の通り。

1.スマートフォンによる情報収集動向

 情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間は2019年の調査開始以降年々増加していたが、2021年から2022年にかけて「136.3分」から「136.4分」と横ばいになった。コロナ禍での巣籠もり需要が落ち着いたことが一因と考えられるが、1人あたりのスマホの利用時間が今後大幅に増えることはなく頭打ちになると予想される。

情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間の推移
情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間の推移

 SNS、サーチエンジン、メディアのいずれも2021年と比較し2022年は利用率が低下。2020年から2021年の比較ではSNSとメディアが上昇していたが、2022年の利用率は減少に転じている。また、コロナ禍前の2019年との比較では、SNS利用率・メディア利用率が93%、サーチも94%と大幅に低下。

 SNSは、2021年までは利用率が横ばいで、定着ユーザーの利用時間が大幅に伸びていたものの、2022年は利用時間の伸びも落ちつき、SNS利用が頭打ちの傾向となっている。

サービス分類別の利用率と利用時間の推移
サービス分類別の利用率と利用時間の推移

 SNS・サーチエンジン・メディア利用率は70%を超える高い水準を維持しているものの、年々緩やかに下降傾向となり、2021年に利用率が50%を超えた動画サブスクでも、2022年は2021年と比較すると55.0%から51.5%と低下。利用時間は、SNSが2021年対比で横ばいとなった。ライブ配信と動画サブスクの利用時間は大きく伸びており、ライブ配信はSNSの75.8分に続いて70.6分と伸長した。

2.SNSに対する熱量が低下

 SNSの利用率・利用時間とも、若年層が高く、年代が上がるにつれ下がっていく傾向にある。利用率(10代~50代)を2021年と2022年で比較すると、30代男性の利用率が増えたものの、それ以外は横ばいか低下。ほとんどの性年代で利用率が下がっている。

 また、SNS利用率(10代~50代)をコロナ禍前の2019年と2022年で比較すると、女性の10代と50代で増加しているものの、ほかはすべて低下しており、SNSに対する熱量が落ち着き定着ユーザー以外のSNS離れが進んでいると考えられる。

 利用を継続している定着ユーザーの利用時間は年々増加する傾向にあったが、2022年は女性30代と50代を除き横ばいか低下。利用時間も飽和に達している可能性が考えられる。

SNS利用率と利用時間の推移
SNS利用率と利用時間の推移
SNSサービス別の利用率と利用時間の推移
SNSサービス別の利用率と利用時間の推移

 TikTok以外、利用率は右肩下がりとなり、Instagramも2021年と比較すると利用率が低下。2021年に大幅に伸びていた利用時間も2022年は減少している。利用率を年々伸ばしているTikTokは、2022年には13.2%を超えたものの、ほかサービスのシェアを大きく奪うほどの勢いは見られなかった。

 なお、Instagramの利用傾向としては、2021年は特に若年層が利用率と利用時間を押し上げていたが、2022年は利用率が低下しており、勢いが収まっている。

3.SNSで企業が発信する情報に対しての反応率が低下

 前年のレポートと同様に、若年層ほど企業が発信する情報に対する反応度合いは高く、自分でフォロー、友達がシェア、企業広告の反応率を比較すると、自分でフォローしている企業の情報と企業広告への反応率に大幅な開きがある。

 企業が発信する情報への反応率を2021年と比較すると、若年層だけではなく男性30代・40代を除く性年代で低い結果となった。2021年には差が開いていなかった、男性の自分がフォロー・友達がシェア・企業広告の反応率の差も、2022年には差が大きくなっている。反応率は、自分でフォロー・友達がシェア・企業広告ともに低下しており、SNSの利用時間が頭打ちになる中、SNSの可処分時間の使い方に変化がおきていると考えられる。

SNSで企業が発信する情報に対への反応率推移
SNSで企業が発信する情報に対への反応率推移

4.動画サブスクの動向

 2022年の利用率上位10サービスで2021年と2022年の利用率を比較すると、YouTube有料とU-NEXT以外は利用率が低下。コロナ禍の巣籠もり消費で動画サブスク利用が伸びたものの、コロナが落ち着きリアル消費が戻りつつあることが要因と考えられる。

動画サブスク調査対象内の利用率上位10サービスの利用率と利用時間推移
動画サブスク調査対象内の利用率上位10サービスの利用率と利用時間推移
利用率が高い3サービスの利用率の推移
利用率が高い3サービスの利用率の推移

 利用率が高い3サービスで利用率を比較した結果、利用率がもっとも下がったABEMA(アベマ)は、女性10代と、30・40代を除く男性で利用率が大幅に低下。Amazon Prime Videoも女性10代~30代、男性20代、30代、50代で利用率が下がった。

 利用率を維持したNetflixは、2021年に伸張した男性20代が2020年水準まで下がったものの、女性が30代・50代を除き伸びたことで利用率を維持。ニコニコ動画は、女性40~50代と男性40代で大幅な利用率の低下が見られる。 GYAO!は、すべての性年代で利用率が低下。利用率が上昇していたYouTube有料は、男性30代・40代が伸びており、女性と比較すると男性の10代~40代に利用されている。

 2022年の利用率上位11サービスで2021年と2022年の利用率を比較すると、YouTube(ライブ配信)、LINE LIVE、SHOWROOMは利用率が低下し、Instagram(ライブ配信)、Twitter(ライブ配信)、TikTok(ライブ配信)は上昇。それ以外はほぼ横ばいと明暗が分かれているが、伸びているInstagram(ライブ配信)、Twitter(ライブ配信)も微増にとどまり、大きな伸張は見られなかった。

 より詳しい内容は「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2022」を参照のこと。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

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