リンクは、同社の運営するメールリレーサービス「ベアメール」が、全国の15~69歳の男女を対象に実施した、「メールに関する意識調査」の結果を12月15日に発表した。同調査は、10月18日~20日の期間に行われ、1200名から回答を得ている。
調査対象者に、メディアに届いた企業や店舗からの情報やメッセージをきっかけに行動を起こしたことがあるかについて、当てはまるものを選んでもらったところ、LINE・Twitter・Facebookといったメディアと比較して、メールが行動喚起に効果的であることが明らかになった。とりわけ「検討していなかった商品やサービスの検討のきっかけになった」という回答が多い。
企業が独自に運営する通販サイトから、はじめて商品やサービスを購入した際に、購入後企業からのメッセージでどのような情報を受け取りたいと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「次回以降使うことができるクーポンやポイントのプレゼント」(63.9%)がもっとも多く、「セールやキャンペーンなどの情報」(40.3%)がそれに続いた。
企業から「次回以降使うことができるクーポンやポイントのプレゼント」や「セールやキャンペーンなどの情報」といった情報を受け取った場合の、その企業に対する行動や印象にどのような影響があるかについて、当てはまるものを選んでもらったところ(複数回答)、「次回以降使うことができるクーポンやポイントのプレゼント」「セールやキャンペーンなどの情報」「新着商品やサービスの紹介」「その企業が扱う商品カテゴリーやサービスのトレンドや最新情報」に関する情報を受け取った場合、「その企業の他の商品やサービスを購入する」という回答が最多となっている。「その企業への愛着が増す」「その企業から購入した商品やサービスが信頼できると感じる」といった回答も多かった。
企業が独自に運営する通販サイトから送られてくるメッセージに対して、ストレスを感じることがあるかを尋ねた質問では、「ストレスを感じたことがある」とする回答が約8割に達している。
企業が独自に運営する通販サイトから送られてくる情報に「ストレスを感じたことがある」と答えた人に、具体的なストレスの内容を尋ねたところ(複数回答)、「自分には関係がない/購入する可能性がない商品を勧められる」がもっとも多く、「同じ企業や店舗から1日に何通もメールが来る」がそれに続いた。
企業や店舗から届くメッセージを「配信停止」「ブロック」「迷惑メール報告」することがあるかを尋ねた質問では、「配信停止手続き」が約7割、「ブロック/受信拒否手続き」が約5割、「迷惑メール報告手続き」が約4割に達している。
企業や店舗から届くメッセージを「配信停止」「ブロック」「迷惑メール報告」する理由としては(複数回答)、「同じ企業や店舗から頻繁にメールが来すぎるため」が最多となり、「自分には関係がない/購入する可能性がない商品の情報が送られてくるため」がそれに続いた。「メールの内容が不快」な場合は、迷惑メール報告やブロックの割合が高くなっており、メールに対して嫌悪感を抱いた場合には配信停止よりも強い拒否手段を取ることがうかがえる。そのほか、「問い合わせに対する連絡が遅い/来ない」「企業や店舗の対応やイメージが不快」といった、企業やサービスに対してネガティブな印象を抱いている場合にも、配信停止ではなくブロック/迷惑メール報告をする傾向がみられる。
登録確認、申し込み確認といった、企業や店舗から送られてくるべきメールが届かなかった経験があるかを尋ねたところ、「届かなかった経験がある」とする回答が約3割に達した。
企業や店舗から送られてくるべきメールが届かなかった際に、どのような対応をするかを尋ねた質問(複数回答)では、「そのまま放置」(43.9%)がもっとも多い。
企業や店舗から送られてくるべきメールが届かなかったことで、その企業や店舗に対する気持ちとして、当てはまるものを選んでもらったところ(複数回答)、「その企業の商品やサービスを利用することをためらう、諦める」「その企業の商品やサービスに対する興味や関心が減る、なくなる」「顧客を大切にしていないと感じる」が上位を占めた。
普段迷惑メールボックスを確認するかを尋ねた質問では、約6割が「迷惑メールボックスを確認する」と答える一方で、約4割が「ほとんど確認しない」「一切確認しない」と答えている。
登録した覚えがある企業や店舗からのメールが、迷惑メールボックスに入っていた経験があるかを尋ねたところ、「経験がある」とする回答が約6割に達した。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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