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ProductZine Day 2024 Summer

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テックタッチが17.8億円を調達。国内企業とのDX推進と官公庁・自治体への提供を強化し、国内のデジタル化を多面的に推進

 ノーコードのガイド・ナビゲーションツール「テックタッチ」を開発・提供するテックタッチは、DNX Venturesをリード投資家として総額17.8億円を調達したことを1月11日に発表した。この度の調達により累計調達額は24億円となる。

 おもな資金使途として、顧客のさらなる課題解決に向け採用を強化するほか、より多くの顧客のDX化の支援に向け認知拡大のためのマーケティングを強化する。また、海外への進出により国内に限らず海外におけるシステム利活用の課題の解決を目指す。

 この度の人材採用への投資により、従業員数は半年以内に100名突破を見据えている。そして「テックタッチ」がメインターゲットとしている3領域(大手企業・官公庁や自治体・SaaS企業)におけるマーケティングを強化し、3年以内にエンドユーザー1000万人突破を目指す。特に、国内の大手企業との一層のDX推進を行うとともに、昨年から新たなターゲットとしている公共セクターでは3年間で官公庁含め200法人での導入を目指す。

 テックタッチは、Web上のあらゆるシステムに入力ガイドを設置でき、正しくゴールまでナビゲーションすることで、対クライアントサポートや対社内の問い合わせ対応といった工数負担を圧倒的に軽減するノーコードのガイド・ナビゲーションツール。「テックタッチ」をベースとして行うことで、以下3つのことが実現できる。

  1. システムへの入力操作がわからないことで発生するミス、各種問い合わせ対応、説明会の実施やマニュアル作成などの業務にかかる工数の削減
  2. 従来のシステム教育では使いこなされなかったシステムが使いこなされる状態の実現
  3. 入力されるデータの精度向上

 「テックタッチ」により、おもに以下の課題を解決できる。

  1. 大手企業のDXにおける、ITシステム活用の障壁

 多くの企業において、DX実現を目的とした多くのITシステム導入が行われている。一方で、こうしたシステム・オペレーションの急激な変化に従業員が対応できないためにシステムが意図通りに使いこなされず、結果としてDXが進捗しないという課題がある。 「テックタッチ」では、まるで操作者の隣に人がいるかのようにナビゲートすることにより、システムに抵抗がある従業員でも誰でも簡単に操作できる。その結果、システムのスムーズな導入、さらにはシステム導入部門における問い合わせ対応工数、マニュアル作成工数の削減に貢献できる。

  1. 官公庁・自治体の、デジタル・ディバイドによる電子化への障壁

 政府は2021年12月より中央省庁・官公庁・自治体などにおけるデジタル化の推進を目指している。また、自治体も生活や働き方の変化による市民からのニーズの高まりを受け、官公庁・各自治体が電子申請サービスの導入を始めている。しかし、一般的にシステムでの行政手続きの電子化を進めるのみでは、不慣れなユーザーはその潮流に取り残される(デジタル・ディバイド)懸念がある。その課題を「テックタッチ」のガイド・ナビゲーションで、誰でも迷わずに操作できる環境を整備することで解決する。

  1. SaaS企業における、IT人材不足によるリソースの課題

 SaaS提供企業のカスタマーサクセスには顧客からの多岐にわたるニーズに答えることが求められるため多くのリソースが必要だが、人材の採用は難しいとされている。限られたリソースで顧客体験を最大化するためには適所での業務効率化、カスタマーサクセスのテックタッチ化が必須となる。さらに、近年のカスタマーサクセス担当者には顧客のニーズに答える取り組みの実施だけでなく売上貢献への役割も同時に求められている。その役割自体を、提供するSaaS自体に担わせる潮流としてPLG(プロダクトレッドグロース)型の事業運営が注目されている。

 カスタマーマーケティングの実施、テックタッチ化、PLG化には一般的にエンジニアによるプロダクトのUI/UXの改善が必須だが、専門性を持たないカスタマーサクセス担当者でも簡単に設置できる「テックタッチ」を活用することで、SaaS企業におけるカスタマーマーケティングの実施やテックタッチ化、提供SaaSのPLG化を支援している。

 この度の資金調達では多くの引受先が実際に「テックタッチ」を利用し、その機能性や将来性を評価して計6社のメガバンク系投資家・CVCが出資した。また、シリーズAからの事業成長が評価され、テックタッチのシリーズAの調達をリードしたDNX Venturesが再びリード投資家として調達をリードした。

 引受先一覧は以下の通り。

  • DNX Ventures(リード投資家)
  • 電通ベンチャーズ
  • みずほキャピタル株式会社
  • 三菱UFJキャピタル株式会社
  • Archetype Ventures
  • BRICKS FUND TOKYO(三菱地所株式会社)
  • DBJキャピタル株式会社
  • 株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
  • SMBCベンチャーキャピタル株式会社
  • Sony Innovation Fund
  • THE CREATIVE FUND
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

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