テックタッチは、Webシステムにノーコードでナビゲーションを設置可能なSaaS「テックタッチ」と、弁護士ドットコムが提供するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」との実証実験が完了したことを、8月17日に発表した。
今回の実証実験は、クラウドサインの画面上に操作ナビゲーションとしてテックタッチを活用することで、電子契約の普及をさらに前進させることを目指して行われている。
同実証では、テックタッチにおいてデジタルガイドの入力画面上への表示や段階的な入力補助を行うことで、「自社の運用ルールの従業員への更なる浸透」「ユーザーの心理的負担の軽減」「正しいデータ入力によるガバナンス強化」を実現できるのかについて検証した。
具体的には2022年5月~2023年2月の期間、クラウドサインを導入中の東急建設、および三菱地所のユーザーに協力してもらい、企業の運用ルールを設定している箇所を中心にテックタッチのナビゲーションを実装し、操作時間の短縮やデータ入力精度の向上につながるかを調査している。
東急建設では、ABテストを行った結果、これまで15~20分かかっていた入力操作が10分以下に短縮(46%削減)されるとともに、操作ミスが50%改善された。ユーザーは、入力画面上の操作ナビゲーションによって直感的に作業を進められるようになり、操作時間が大きく削減されている。また、実証実験に参加したユーザーからは、「マニュアルを見なくてもよいので楽になった」「絶対にあった方がいい。画面ごとに注意書きが出てくるので、入力ミスをしなくなる」といった意見が寄せられた。
三菱地所では、クラウドサインを使用しているユーザー向けにアンケ―トを実施したところ、「たまにしか使わない自分にとっては、使い方を忘れがちなのでガイドがあるほうがありがたい」「登録忘れ、誤入力防止にとても役に立っていると思う」「操作に慣れていない方はとても分かりやすい。「よくある質問」など、充実していたので活用したいと思った」といった意見が寄せられており、クラウドサイン内のFAQなどシステム内の各種機能をユーザーに入力時に案内することで、利便性のさらなる向上が期待できることが明らかになっている。
これらの実証結果から、クラウドサインにおけるテックタッチの実装には一定の効果が認められ、契約の電子化、およびDXの推進にむけた定着支援には有効であるという結論を得られた。
クラウドサインは、契約の締結から管理までをデジタルで完結させる契約マネジメントプラットフォーム。電子署名法に準拠した電子署名とタイムスタンプによって、円滑かつ安全な契約締結を実現する。また、自然言語処理技術を用いたAI契約書管理機能、契約書の振り分けのオートメーション化を実現したスマートキャビネット機能など、さまざまな契約管理機能を通じて過去に紙で締結した契約を含む一元的な検索・期限管理が可能になる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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