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ProductZine Dayの第2回開催です。

ProductZine Day 2024 Winter

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「ProductZine Day 2023」レポート

PM DAOのプロダクトマネージャーが語る、生成AIによるプロダクトマネジメントの進化

「ProductZine Day 2023」レポート

 AIは世の中に顕著な変革をもたらしており、プロダクトマネジメントの役割もそれに伴って変化している。日常業務におけるAIの活用によって、変わるべき事柄や維持すべき習慣にはどのような点があるのだろうか。ProductZine Day 2023に登壇したPM DAO創設者 早川和輝氏は、NotionやSalesforceなどのグローバル企業での経験を基に、AI製品の開発におけるベストプラクティスや、プロダクト価値の創出方法を紹介した。

プロダクトマネージャーの理想は、カメレオン

 早川氏はNotion Labs Japanで、日本やアジアのソリューションエンジニアリング、GTM、アウトバウンドプロダクトマネジメントを担当している。前職のSalesforceでAI製品のプロダクトマネージャーやプロダクトマーケティングマネージャーとしての経験を有している早川氏は「誰もがプロダクトを通して価値を創れるように」というビジョンを掲げ、コミュニティ「PM DAO」を創設した。その活動内容として、実践的な学習環境の提供やコミュニティ運営、教育機関や地方自治体への支援、そして企業向けのコンサルティングを実施している。

 早川氏はSalesforceのオンボーディング研修で「プロダクトマネージャーは十人十色である」というテーマを伝えられた。Salesforceでは、エンジニア、データサイエンティスト、コンサルタント、サポート、営業など、さまざまな背景を持つ人々がプロダクトマネージャーとして活動していた。

 一方、国内の業界に目を向けると、1本の大きな「プロダクトマネジメント」という木があり、多くの人々がその方向に向かって仕事をしているイメージがあるという。しかし、その木は多くの枝に分かれており、多種多様な考え方やフレームワーク、参考文献、スキルが存在する。これらすべてを1人で網羅するのは困難だと早川氏は考えている。

 生成AIは1つの潮流だが、それ以前にはWeb3も話題になるなど、トレンドは日々激しく進化している。その中で、プロダクトマネージャーとしては、常に振る舞いを変える必要があるだろう。しかしそれを言われても、日々の業務に追われ、特定の領域に集中して学びや成長を追求するのが人間の性である。

 早川氏は「カメレオン型のプロダクトマネージャーが理想だと考えています。周りの環境、プロダクトの状況、ユーザーの反応に基づいて、その色を変えてく姿を変えていくといった生き物の例えです」と述べ、プロダクトマネージャー=カメレオンの「体」「手」「頭」がどうあるべきかの説明を始めた。

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トレンドを知り、状況に合わせて自身の対応を変化させる

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2084 2023/10/30 10:00

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