翔泳社は、書籍『リサーチ・ドリブン・イノベーション 「問い」を起点にアイデアを探究する』を4月20日に刊行した。創造的な組織づくりに関する支援を行っているMIMIGURIの安斎勇樹氏、小田裕和氏による共著。
同書では、リサーチを「問い」を起点に「データ」を手がかりとしながら企業にとって「事業の新たな可能性を探り出す」ための汎用的な思考法と位置付け、「問い(自身の内側から生ずるわからないこと)」と「データ(外から集めた手がかり)」の間を行き来しながら、既存のイノベーション論の二項対立によらない、新しいアイデアを探究するアプローチを提唱し、4つのステップで解説している。
- STEP 1 「わからないこと」から問いを立てる
- STEP 2 「わかるためのデータ」+「つくるためのデータ」を集める
- STEP 3 ワークショップでリサーチデータを読み解く
- STEP 4 多“様”決で合意を形成する
価格は税込2200円。
目次
- 序論 なぜ「リサーチ」なのか
Part 1 リサーチ・ドリブン・イノベーションの背景
- 第1章 リサーチ・ドリブン・イノベーションとは何か
- 1.1. イノベーションの阻害要因
- 1.2. イノベーションに求められる「創造的自信」
- 1.3. リサーチ・ドリブン・イノベーションの特徴
Part 2 リサーチ・ドリブン・イノベーションの方法
- 第2章 STEP1:問いを立てる
- 2.1. イノベーションは良い問いから生まれる
- 2.2. 問いを立てる2つのアプローチ
- 2.3. リサーチの問いを立てる具体的な手順
- Column 問いの感性を耕す9つのプログラム―QWS Cultivation Program
- 第3章 STEP2:データを集める
- 3.1. “良い”データに必要なこと
- 3.2. データの種類と活かし方
- Column 自社の歴史も“データ”として活用する―シチズン創業100周年
- 3.3. データの収集方法とそれぞれのポイント
- Column 注目を集める、ビッグデータと一人称データ
- 第4章 STEP3:データを解釈する
- 4.1. データの解釈において重要なこと
- Column 議論と対話の違い
- 4.2. データを読み解く上で着目すべき「5つの視点」
- 4.3. データを解釈するワークショップの進め方
- 第5章 STEP4:合意を形成する
- 5.1. 何について合意すべきなのか
- 5.2. 合意のためのアプローチ
- Column 力強い共通言語がイノベーションを生み出す
- 5.3. 合意に基づきアイデアを生み出し検証する
Part 3 リサーチ・ドリブン・イノベーションのケーススタディ
- 第6章 事例を読み解く
- 6.1. ケース1:新たな世代の「保険」の意味を問い直す
- 6.2. ケース2:新たなコンビニのあり方を考える
- おわりに リサーチの意味を問い直す―リサーチャーの新たな役割と可能性
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア