グロービス経営大学院は、2025年度にMBAプログラム「テクノベートMBA(TMBA)」「エグゼクティブMBA(EMBA)」開講を予定しており、それに先駆け2024年度7月期から「テクノベート・プロダクトマネジメント」「デジタル・プロトタイピング」の2科目を新設、「サスティナブル経営とリーダーシップ」を刷新して開講する。これらの科目は、2024年度入学生やMBAプログラムを受講中の在校生のほか、卒業生も受講可能となる。
昨今の社会変動は、AIやテクノロジーの進化など過去に例を見ないほど激しくなっている。同時にMZ世代の価値観の変化、キャリアの選択肢の増加、人生100年時代におけるリスキリングのニーズの高まりを背景に、ビジネスを学ぶ目的も多様化している。
それらの多様な学びのニーズに対応するため、グロービス経営大学院は2025年度より従来のMBAプログラムを「TMBA」と「EMBA」の2つのプログラムに分け開講することとした。従来のグロービスMBAで身に付けられる「経営の定石(ビジネス・フレームワーク)」「思考力(コンセプチュアルスキル)」「リーダーシップ(ヒューマンスキル)」に加え、テクノロジー進化による激動の時代において、創造と変革に挑む若手ビジネスパーソンと職務経験豊富なリーダー層、それぞれの立場に合わせた能力開発の場を提供する。
2024年度は先行して「TMBA」と「EMBA」のトラック(2024年度は共通プログラムで、入学時に2つのトラックから選択)を設け、両プログラムから合わせて7科目を新設、2科目を刷新する。
2024年度7月期から新設する科目の詳細は以下の通り。
「テクノベート・プロダクトマネジメント」
プロダクト開発に関わるマネジメントを学習する。特にAIを活用したプロダクトの開発、ビジネスを規模化させ得る開発のマネジメントについて学ぶ。プロダクトマネジャーは、ユーザーニーズを発見して、そのニーズを満たすプロダクトを構築することで指数関数的な事業成長を牽引する役割を果たす。
そこで同科目では最初に、プロダクトマネジャーの必要性やキャリアについて全体感を把握する。その後、新しいプロダクトが市場に受け入れられるまでの難所と乗り越え方について学ぶ。後半では、プロダクトの成長に応じて、戦略的に事業目標が変化する中で多様化していくステークホルダーを束ねる重要性や、デジタルプラットフォーム構築の初期的な論点についても学ぶ。
- 開講:2024年7月
- 場所:通学(東京校/7月期以降、通学・オンラインで開講予定)
- 対象:グロービス経営大学院 本科生・卒業生/GDBA卒業生
- 定員:35名
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各回のテーマ:
- Day1 プロダクトの成功とプロダクトマネジャーのキャリア
- Day2 プロダクトの成功に向けた初期仮説構築と検証
- Day3 プロダクトリリースと改善
- Day4 総合演習
- Day5 プロダクト組織拡張時のマネジメント手法
「デジタル・プロトタイピング」
「Figma」というデジタルツールを使い、アイデアのビジュアル化とプロトタイプ作成のスキルを学ぶ。はじめにデジタルデザインの基本原則と「Figma」の基本機能を学び、その後ショートケースをもとに実践的な演習を行う。演習で扱う問題は、リサーチしやすく広く一般的に需要があるものをケースにて提示する。
科目の前半では問題を解決するためのサービスやプロダクトのアイデアを各参加者が提案し、後半ではグループごとにアイデアをプロトタイプに発展させる工程を学ぶ。この科目では協調作業とフィードバックの重要性にも焦点を当て、受講者同士でデザインを共有し、改善点をレビューする。最終回ではグループごとに完成させたプロトタイプをプレゼンテーションする。この過程を通じ、実践的体験としてのデザイン思考とプロトタイピングのプロセスを深く理解し、実務のプロジェクトへの応用能力を高めることを目指す。
- 開講:2024年7月
- 場所:通学(東京校)
- 対象:グロービス経営大学院 本科生・卒業生/GDBA卒業生
- 定員:25名
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各回のテーマ:
- Day1 プロトタイピングの全体像、調査の実施とコンセプト設計
- Day2 コンセプトの具体化
- Day3 シナリオの具体化とプロトタイピング
- Day4 プロトタイプを用いた検証
- Day5 検証結果を用いたプロトタイプの改善
- Day6 サービス案とプロトタイプの発表
2024年度7月期から刷新する科目の詳細は以下の通り。
「サスティナブル経営とリーダーシップ」
地球環境の悪化、政治・経済の対立、急激な技術進化、社会格差の拡大など、社会の複雑性や不安定性がかつてないほど高まっている。企業は株主や顧客だけではなく、従業員、地域社会や環境など多様なステークホルダーと対峙し、持続可能で責任ある経営を求められるようになった。しかしこのような要求に直面するリーダーにとって、確信の持てる解はいまだ存在していない。
この科目では、ケースや教員が指定した教材などを題材に「サスティナビリティを重視した責任ある経営とは何か」「企業価値創造と両立するために求められる変革は何か」について、ケースの主人公と受講生自身の視点の違いをあぶりだしながら、受講生同士で対話を重ねる。そして、変革をいとわない企業経営のあり方について受講生自らが考えを深めることを通して、新たなリーダーシップへとパラダイムシフトする手助けを行う。
- 開講:2024年7月
- 場所:オンライン
- 対象:グロービス経営大学院 ・本科生・卒業生/GDBA卒業生
- 定員:35名
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各回のテーマ:
- Day1 持続可能な社会に向けた新たなリーダーシップの萌芽、企業は誰のもの?
- Day2 ステークホルダー・エンゲージメント
- Day3 外部不経済の解消とパーパスの刷新
- Day4 価値創造とコーポレートガバナンス
- Day5 価値創造と責任経営
- Day6 企業経営と社会との共生
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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