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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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プロダクトマネージャー専門コンサルタントだから話せる、プロダクトマネージャーキャリアの最前線

プロダクトマネージャーの採用がうまい企業は何が違うのか?

プロダクトマネージャー専門コンサルタントだから話せる、プロダクトマネージャーキャリアの最前線 第2回

 経営の要となるハイクラス人材のキャリア支援を展開するクライス&カンパニーでは、及川卓也氏を顧問に迎え、プロダクトマネージャー職の支援にも力を入れている。本稿では、述べ1600人以上のプロダクトマネージャーを支援してきた実績を持つ同社のキャリアコンサルタントに、プロダクトマネージャーとしてのキャリア構築に役立つ知見を紹介いただく。第2回は、求人数の急増に伴い、採用競争が激化している中で必要性が増している、プロダクトマネージャーの採用広報戦略について。(編集部)

急増するプロダクトマネージャーの求人数

 今回、お話ししたいテーマは「プロダクトマネージャーの採用広報戦略」です。なぜ、このテーマを取り上げるかといえば最近、プロダクトマネージャーに対する求人数が急増し、採用競争が激化しているためです。

 当社でもプロダクトマネージャーの求人は、ざっと500件~600件あります。仮に優秀なプロダクトマネージャーの求職者が1人いたとして、われわれからすべての案件を提案することは現実的にできません。そこで、その方が求めるご志向や希望に合致する求人や、経験を活かして活躍できそうな求人をピックアップしてご案内することになります。

 この際、600件もの求人があると、ほとんどの会社はどうしても埋もれてしまいがちです。そこで重要になってくるのが「どう自社を際立たせるか/特徴づけるか」という戦略になります。

 求職者の目線に立つと、現在はプロダクトマネージャーの求人があふれ過ぎていて、どこからどう探してよいか困ってしまう状況です。しかもよく見てみると「それってプロダクトマネージャーの仕事?」といったあやふやな求人が混ざっていたり、求人票の情報だけでは各社の違いが分からなかったりして、なかなか選びきれません。しっかりと自社で働くイメージに触れてもらえるようなオリジナリティを伝える発信が重要です。

「カジュアル面談で口説ければOK」は間違い!

 このように求職者に対して企業の求人があふれている現況のなかで、本気でプロダクトマネージャーを採用したいと考えるなら、「求人票に載っていない情報」まで積極的に発信していく必要があります

 「どんな思いでプロダクトをつくろうとしているのか、誰の何の課題を解決したいのか」「どんな体制でプロダクト開発をしているのか、どのようなプロセスで意思決定をしているのか」「今の課題が何で、どんな人を求めているのか」等々、求人だけでなくミッション・ビジョンや、組織への解像度が高まってきてはじめて、カジュアル面談や面接への応募につながっていくのです。

 採用現場では、「カジュアル面談につなげられれば、あとは口説ける!」と考えている企業もあると思います。しかしながら、実はカジュアル面談にいくまでが激戦区。「どうやってカジュアル面談へとつなげるか」、これが母集団形成の肝と言えるでしょう。

 では、どんな情報を発信していけばよいのか。具体的に見ていきましょう。

次のページ
採用広報戦略で必ず押さえるべき「4つのポイント」

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この記事の著者

山本 航(クライス&カンパニー)(ヤマモト ワタル)

野村総合研究所を経て2018年にクライス&カンパニーへ入社。主にプロダクトマネージャーやコンサル出身者のキャリア支援を専門とし、Podcast番組「プロダクトマネージャーのキャリアラジオ」のパーソナリティを務める。2022年プロダクトマネージャーカンファレンス登壇。 「プロダクトマネージャーのキャリア・転職支援

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2621 2024/06/07 11:00

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