書類選考の通過率を高める職務経歴書の秘密
私たちが執筆した『プロダクトマネージャーになりたい人のための本』(翔泳社)の発刊からおよそ1年が経過しました。この間、実に多くの方から反響をいただいています。
「プロダクトマネージャーになった後、どんな壁にぶつかるかが分かり、とても参考になりました」
「チームの若手にも読ませたいので2冊購入し、1冊を会社に置いています」
そうした声をたくさんいただき、実際に活用されているのだと実感しています。
とりわけ「転職活動で役に立った」という声をいただいているのが、読者特典の職務経歴書サンプルです。本を購入した人はプロダクトマネージャー向けと、プロダクトマネージャーを目指す人向けの職務経歴書サンプルがダウンロードできるようになっています。このサンプルを活用して職務経歴書を作成すると比較的完成度が高いものを作ることができ、書類選考を通過できる可能性が高まるのです。
なぜ、完成度が高くなるのかといえば、そもそもプロダクトマネージャーのためだけに作成された職務経歴書のサンプルは、おそらく他にありません。また、プロダクトマネージャーになるには、さまざまなキャリアのルートがあります。そこでサンプルはプロジェクトマネージャー向け、エンジニア向け、事業企画向けと、転職希望者のバックグラウンドに合わせ複数のバージョンを用意しているので、非常に使いやすくなっています。
内容面の特徴としては、これまでのご自身の経験について「課題」「打ち手」「成果」の3項目をワンセットにして書く構成になっている点があげられます。
一般に、プロダクトマネージャー志望者の職務経歴書では、プロジェクトごとに「これをやりました」と打ち手を羅列しているだけの人を多く見かけます。しかし、そうではなくどのような課題を発見し、どんな手を打ち、その結果はどうなったのかというところまでワンセットで振り返り、職務経歴書にまとめる。そうすると「この人はこういう目的でこんな打ち手を取ったのか」と思考のプロセスが浮かび上がってきて、書類選考の段階で企業側は、応募者の仕事ぶりがイメージしやすくなり、理解が進みます。
加えて「課題」「成果」「打ち手」のフレームで自身の経験を棚卸しして言語化しておくと、面接でも自分の経験を思考のプロセスに沿って話せるようになるので、そのまま有効な面接対策にもなります。