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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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キーパーソンインタビュー

プロジェクト管理の概念が学べるヌーラボのボードゲーム開発秘話──ゲームを通じて製作者が伝えたかったこと

 プロジェクト管理ツール「Backlog」を提供する株式会社ヌーラボの開発者が、プロジェクト管理の概念を学習できるボードゲーム「プロジェクトテーマパーク」を作ったという。ITツールの開発を手掛ける同社が、なぜボードゲームの作成に踏み切ったのか。このゲームを通じて、開発者が伝えたかったこととは。生みの親である同社 サービス開発部 Backlog課 砂川祐樹氏に話を聞いた。

ヌーラボが「プロジェクトテーマパーク」を作った理由とは

──まずプロジェクトテーマパークとはどんなゲームなのか、簡単に教えていただけますか。

 プロジェクトテーマパークは、チームメンバーと一緒に6か月後の期日までに建設予定のアトラクションをすべて建設すれば完全勝利となる協力型ゲームです。最初に「役割カード」が1枚ずつ配られ、好きな色のサイコロを自由に振れる「エース」や、失敗するとヤル気がなくなる「完璧主義」、自分のヤル気カードをいつでも他のプレイヤーに渡せる「マネージャー」など、ゲームをするたびにいろいろな立場を体験できるのが特徴です。サイコロの目とヤル気カードの数値の合計がアトラクションカードの条件を満たしていれば建築成功となるのですが、ターンごとにめくらなければならないイベントカードによって不確定要素も加わるため、計画通りに行くとは限りません。

「プロジェクトテーマパーク」のプレイ風景
「プロジェクトテーマパーク」のプレイ風景

──とてもおもしろそうですね。砂川さんは現在Backlogの開発に従事されているとのことですが、ヌーラボに入る前にはゲーム開発の経験があったのですか。

 そうですね。前職で3~4年間ブラウザゲームの開発をしていたことはあります。あとは趣味でゲームを作ることも。とはいえボードゲームを作ったのは初めてでした。

──ヌーラボはゲーム開発の会社ではありませんが、なぜヌーラボに転職されたのですか。

 もともと東京にいたのですが、結婚して子どもが産まれたのを機に、妻の故郷である福岡に移住したんです。それで仕事を探しているときに弊社代表 橋本のインタビュー記事を見て、ちょうど福岡に本社があるし、ここなら楽しく働くことができそうだと思い、入社を決めました。

株式会社ヌーラボ サービス開発部 Backlog課 砂川祐樹氏
株式会社ヌーラボ サービス開発部 Backlog課 砂川祐樹氏

──ヌーラボでプロジェクトテーマパークを作ることになった経緯を教えてください。

 ヌーラボにはボードゲーム部という部活があって、時々みんなで遊んでいたのですが、そこに橋本が話を持ってきたのがきっかけです。「お金に困っている芸人さんが、ヌーラボの作ったボードゲームを売ってお金儲けをする」という福岡ローカルの深夜テレビの企画でした。

 ちょうどその頃、橋本が、「孫正義さんが『マネジメントゲーム』を経営の学びにつながると絶賛している」という話を聞いたり、「Backlogをもっと多くの人に使ってもらうために、プロジェクト管理の概念を楽しく学習してもらうツールとして、ゲームを活用できないか」と考えたりしていたこともあり、ヌーラボでボードゲームを作ることにしたようです。

──当初は何名くらいでスタートされたんですか。

 ボードゲーム部の5~6名が業務のかたわらで作り始めました。そのうち私の作ったものがいい感じになってきたので、私が試作したものを休憩がてらみんなに遊んでもらって、フィードバックをもらいながら進めていきました。ただ、ゲームが完成する前に、企画の発端となったテレビ番組は終わってしまったんですけどね(笑)。

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学習要素を残しながらもゲームとしてのおもしろさを担保するために

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。 1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテック...

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