SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

エクスプラザ高橋一生の “生成AI時代のプロダクト開発” とは

令和トラベルにおける生成AI活用──プロダクトへの適用と社内推進において大事なこと

エクスプラザ高橋一生の “生成AI時代のプロダクト開発” とは 第1回(前編)

生成AI活用による「社内業務の効率化」、推進において大事なこと

高橋:生成AI活用のもう一つとして挙げられていた「社内業務の効率化」についても教えてください。

宮田:社内業務の効率化に関しては、具体的にいえば旅行ツアーのタイトルの自動生成、社内の特定システムのエラーチェック、QAチームのテストケースの自動生成など、やってきたことは多岐に亘ります。

 社内業務の効率化って、それぞれの改善内容が大きなものではなく、積み重ねなことが多いと思っています。なので、一人ひとりが生成AIを使いこなして、進めていくことが大事だなと思っています。

 立ち上がり方として、元々は生成AIの文脈ではなく、単純にイシューとして上がっているものを解消するための選択肢として生成AIを使ってみよう、みたいなところから始まってチャレンジしてきました。最近では社内で生成AIを活用するハッカソンの場を設けるなどして、業務改善が本格化しつつあります。

高橋:ハッカソンの企画構成について知りたいです。弊社エクスプラザも企業さま向けにワークショップや研修を企画させていただいていますが、個人としてプロンプトを駆使してChatGPTを使うところまでは理解いただける一方で、組織として生成AIを業務フローに組み込んだり、新規事業のアイデアを考えていただいたりするところまではなかなか難しいことが多いです。令和トラベルとしてハッカソンの場を設けて、意見が活発化できたのはどういった理由でしょうか?

宮田:私が生成AIを試し、社内のいろいろな方にヒアリングを続ける中で、令和トラベルのこの事業や施策に生成AIが使えそうというアイデアがいくつかあったのは大きいです。そのいくつかのアイデアをハッカソンのテーマとして設定して、各チームにそれぞれやりたいことをこの中から選んでください、という形で行ってもらいました。

高橋:つまり、「お客さま向けのコンテンツ生成をChatGPTでできるようにしてみましょう」ぐらいの粒度でテーマを作って、それについて考えてもらうという流れですね。それはよいですね。自由すぎると、議論が手前で発散し、活性化しない。

宮田:そうです。完全に自由にしてしまうとイベントとして失敗してしまう、二度とやらない、となってしまいます。まずは勝ち筋を見つけ、主催が誘導する形でクイックに前提を理解してもらうことが大事かなと思います。

 そもそも令和トラベルとして2か月に1回ハッカソンを実施しています。その中で、ハッカソンだからといって遊びではなく、きちんと使われるものを考えようというカルチャーがあります。令和トラベルのバリューの一つである「LEARN NEW ─ 純粋な好奇心」という考えのもと、生成AIを奇をてらわず使うことで、カルチャーとしてもうまくいっているのではないかと思います。

高橋:新しいテクノロジーだからではなく、会社・顧客に対してきちんと使われるかどうかを大事にする。本質的なアプローチですね。

 後半では、実際に使用している技術や、社内導入時の課題、浸透のための工夫などをお伺いします。後半もよろしくお願いします。

この記事は参考になりましたか?

この記事の著者

高橋 一生(株式会社エクスプラザ)(タカハシ カズキ)

株式会社エクスプラザ 代表取締役CEO 学生時代に海外インターンを3社経験し、複数のスタートアップの共同創業を経て、株式会社メルカリにプロダクトマネージャーとして入社し、決済サービス「メルペイ」の立ち上げに従事。 その後株式会社エクスプラザを創業し、2023年より生成AIの法人導入支援「EXPLAZA 生成AI Partner」を開始。2024年6月より、生成AIのPoC開発やAXを支援する...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

ProductZine(プロダクトジン)
https://productzine.jp/article/detail/2916 2024/09/27 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング