プロダクトのロールアウトを成功させる4つのステージ(3)
ステージ3:需要創出とマーケティング
プロダクトが全面公開されました。いまこそすべての顧客(および見込み客)に情報を発信して、新機能にワクワクしてもらうための、大々的なマーケティングを展開する時です。
ブログや動画など、さまざまなコンテンツを用意しましょう。私たちにはLoom(アトラシアンに買収された画面録画共有サービス)は非常に効果的で、アダプションを促進するとき、ユーザーに新機能を説明するために使っています。もしも華やかな動画を制作することにより、マーケティングに数週間の待ち時間が発生する場合は、その間に何か簡易でも機能的なものを用意した方が良いかもしれません。ローンチのタイミングで、新機能について確実に知ってもらうことが最も重要だからです。大多数の人は、本当に必要でない限り、自分から新機能を探し出そうとはしません。そのような人々の準備が完了したタイミングでキャッチするには、継続的な取り組みが必要です。
ただ、大規模なローンチやフラッグシップ機能については、時間をかけて、より洗練された動画を待つ必要があるかもしれません。
また、マーケティングチームが広告キャンペーンを作成したり、ブログでコンテンツを公開したり、あるいは、新プロダクトのメリットを見込み客に伝えるにあたり、必要な情報をすべて持たせてあげましょう。
例えば、次のようなものです。
- 理想的な顧客像(ICP)と業界またはペルソナ
- 導入事例とプロダクトメリットの詳細
- (該当する場合)価格とパッケージ
-
このステージでの重要な関連チーム
- すべてのマーケティングチーム(プロダクトマーケティング、需要創出、コンテンツ、ビデオ、ブランドなどを含む)
-
Mixpanelが利用する主なレポート
- これまでのレポートで構築したダッシュボードを監視し、どの仮説がうまくいったかを確認し、そのメッセージを活用します。また、View Usersを多用してパワーユーザーに働きかけ、マーケティングコンテンツ用のフィードバックや事例を取得します。
ステージ4:継続的な顧客フィードバック
プロダクトのローンチは無事に成功しましたが(とりあえずここまでお疲れさまです!)、仕事はまだ終わっていません。
サポートチケット、イベント、導入インタビューなど、さまざまなチャネルから顧客フィードバックをモニタリングし続けましょう。また、ソーシャルメディアでもプロダクトのフィードバックがある場合があります。
この先4~6か月間のフィードバックとメトリクスを、広義のプロダクトチーム(GTMの代表も含む)と一緒に確認します。この期間毎月定例を行い、ローンチ後のこの先の方向性と、次の計画サイクルでこのプロジェクトにどの程度の投資を行うのか、あるいは、行わないかを決定します。
-
主な参加チーム
- サポート、カスタマーサクセス、セールス、プロダクトマーケティング
-
Mixpanelが利用する主なレポート
- リテンションレポート(1カ目以上のリテンションを確認)、ロールアウトダッシュボード、サポートチケットダッシュボード(社内でもMixpanelで構築しています)
プロダクトのロールアウトを成功させよう
成功するためには綿密な計画が必要です。適切なツールを使うと、リソースに制約のある小規模なチームであっても、あらゆるプロダクトロールアウトを最大限スムーズに進めることが可能です。Mixpanelのようなソリューションでは、ローンチプロセスのあらゆるステップをサポートするように設計されており、プロダクトチームが重要なアダプションの指標をモニタリングしたり、マーケティングチームはキャンペーンに役立つユーザーインサイトを得たりすることができます。
BtoB企業のユーザーベースは小さい場合が多いですが、新規プロダクトや新機能のロールアウトが成功すれば、BtoB企業にとって非常に大きなインパクトとなるでしょう。そして、それを成し遂げたプロダクトチームにとっては、より大きな功績となるはずです。