求められるAI技術の急速な進化への対応
経験者、未経験者に関わらず2024年から企業から人材に求められる要件として急速に増えているのは、やはりAI関連です。
2022年11月にChatGPTが公開されて以降、しばらくは「これ、何に使えるのかな」とみんな手探りをしている状態でしたが、2024年に入ると「プロダクト開発やプロダクトのインターフェース(ユーザが触る部分)に使えそうだ」という動きが高まってきました。われわれがご相談をいただくプロダクトマネージャーの求人を見ても、AIの要素が入っているものが、この数か月のレベルでぐっと増えています。未経験者でも機械学習に触れた経験のある人を探していたりします。
あわせて、AIを触っているプロダクトマネージャーも急速に増えていると感じます。SNSでAIに関する発信をするプロダクトマネージャーの方も増えていますし、プロダクトマネージャーのカンファレンスでもAIをテーマとした発表が目立ったのが2024年後半でした。
われわれがいろいろな企業とお話させていただくと、自分の身の回りの業務を助けてくれるAIエージェント的なプロダクトを作っている企業が増えてきている印象があります。いま生成AIの技術が爆発的なスピードで成長しているのを見ても、業務やプロダクトへのAI導入や活用はどんどん進んでいくことは明白です。
2024年はまだAIを深く理解しているプロダクトマネージャーはそれほどおらず、一部の先端を走っている人に限られていました。そのため企業がAI×プロダクトマネージャーを募集しても、なかなか応募にはつながりませんでした。しかし現在の勢いでAIの活用が進んでいくと、2025年はAI導入を自社で行った経験のあるような人でなければ、そうした求人を通過するのは難しくなっていくかもしれません。
AIエンジニアのレベルがプロダクトマネージャーに求められるわけではありませんが、彼ら彼女らとスムーズに会話できる素養は求められます。これまでもフロントエンドエンジニアと話せる必要があったように、これからはAIエンジニアとも話せるようになっておく必要がある、ということです。