ティール型組織下におけるメンバーの“新しい価値”とは
近年、企業の組織運営において、従来のヒエラルキー構造を極力排し、メンバーが自律的に意思決定できる「ティール型組織」が注目を集めています。このティール型組織は、単なる組織形態の変革にとどまらず、企業文化や働き方そのものを進化させるアプローチとして、多くの企業が採用を進めています。
ティール型組織の根幹にあるのは、「権限委譲」と「自由」 を軸とした「フラットな組織」の実現です。従来のようにマネージャー層が指示を出し、それを現場が遂行するトップダウン型の組織とは異なり、jinjerでは「指示待ち」ではなく「意志を持って動く」文化を大切にしています。
メンバー一人ひとりが責任を持ち、自ら課題を見つけ、判断し、解決へと導くことが求められます。「やらされる側」ではなく「創り上げる側」へと、すべてのメンバーが意思決定の一端を担うことで、組織全体の推進力が高まり、スピード感のある開発と高品質なプロダクトの実現につながっています。
上記のように、jinjerの開発組織では「フラットな開発組織」を重視し、メンバー一人ひとりが主体的に動ける環境を整えています。従来のトップダウン型の開発体制では、意思決定が上層部に集中し、柔軟な対応が難しい場面もありました。しかし、jinjerではメンバー自身が課題を発見し、解決策を提案し、自ら行動することで、よりスムーズにプロジェクトを推進できるようになっています。
意思決定のプロセスを「民主化」することで、組織の一体感が生まれ、メンバー全員が主体的にプロジェクトに関われるようになりました。フラットな環境だからこそ、一人ひとりの意識や責任感が開発のスピードと品質の向上につながり、より良いプロダクト開発を実現しています。
このようなフラットな開発組織において、各メンバーにはこれまでとは異なる価値の発揮が求められます。単に上司やマネージャーからの指示を待つのではなく、「自ら課題を発見し、解決に向けて主体的に動けるメンバー」こそが、これからのティール型組織で必要とされる存在となります。

ティール型組織では、エンジニアの役割も単なるソースコードの記述やプロダクト設計にとどまりません。それ以上に、チーム全体の生産性を高めるために、技術的な貢献だけでなく、組織の課題を捉え、解決に向けた行動を起こすことが求められます。例えば、ボトルネックになっている課題をいち早く発見し、最速で解決策を考案・実行できるエンジニアが組織に与える影響は非常に大きくなります。
自ら課題を発見し、迅速に解決へ導く、いわゆる「課題解決ブルドーザー型エンジニア」が、多くの課題に対して、積極的かつスピーディーに解決へと導ける人材として、フラットな環境下では大きな価値を生み出します。このタイプは、単に与えられたタスクをこなすのではなく、問題を自ら定義し、解決策を考え、それを実行に移す力を持っています。こうしたメンバーが増えることで、チーム全体の機動力が向上し、プロダクトの開発スピードも加速していくのです。