プライシングスタジオは、PSM(価格感度分析)やCVM(仮想的評価法)、ガボール・グレンジャー法、選択型コンジョイント分析などを活用した価格調査サービスをリリースして、本格的にプライシングリサーチ市場への参入を6月3日に発表した。

同社のリリースした価格調査サービスは、価格に関する「意思決定」に必要なアウトプットを先に定め、そのために必要な調査手法・設問・調査対象・必要サンプル数を逆算して設計されている。単なる情報収集を目的とせず、アクションにつながる調査に徹底してこだわっていく。
あわせて、一般的な「サンプル数ベースの課金」ではなく、調査に求められる精度や要件に応じたアウトプットベースの料金体系を採用することで、データの量だけを重視した低品質のアンケート回収や、過剰なサンプル数の設定による請求価格の高騰を防いで、より高品質なデータを適正かつ透明性のある価格で提供することをポリシーとしている。
さらに、同様の条件(調査手法・調査対象・サンプル数)なら可能な限りリーズナブルな価格で提案するので、他社との相見積もりも歓迎するという。ただし、調査そのものが意思決定につながらないと判断される場合は、より的確な調査内容と価格で提案する場合もあるとしている。
また、昨今の値上げラッシュの影響もあって、値上げによる顧客の来店・購入頻度減少が起因する売上の減少といった、従来のプライシングリサーチ手法では解決できない課題の解決を可能にする手法の開発にも取り組んでいく。
同サービスでは、以下のような活用シーンを想定している。
- 新製品・新サービスにおける適正価格の調査
- 値上げに対する顧客受容度の検証
- 上位プランやバンドル商品のプラン設計
- 「価格変更が競合への流出を招かないか?」といったスイッチングリスクの可視化
対象となる手法は以下の通り。
- PSM分析(Van Westendorp PSM)
- ガボール・グレンジャー法(Gabor-Granger)
- CVM分析(Contingent Valuation Method)
- 選択型コンジョイント分析(Discrete Choice Modeling)
- 上記手法のハイブリッド
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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