アトラシアンは、ソフトウェア開発者向けAIエージェント「Rovo Dev(ロヴォ デヴ)」の提供を10月23日に開始した。今回、提供を開始したのはスタンダード版で、月額料金は開発者1名あたり2730円。料金には、2000Rovoクレジットが付与されており、2000クレジットを超える場合は追加料金が必要となる。
Rovo Devは、単なるAI支援のプログラムコード生成に留まらない、プログラムコードの計画立案からコード生成、プログラムコードのレビュー、ドキュメントの生成、テストといったプログラム開発のライフサイクル(SDLC)を支援するAIエージェント。
「Atlassian Teamwork Graph」を基盤に、企業やプロジェクトの目標を把握した上で、同社のタスク管理ツール「Jira」やナレッジ共有プラットフォーム「Confluence」といったツールと横断的に連携し、コードだけでなくビジネスの背景やドキュメント、チケット、コードの履歴なども統合して、開発者が常に全体像を把握できるようにする。
IDEやターミナル、Bitbucket、GitHubといった多様な開発環境をサポートすることで、ツールの切り替えや情報の断絶をなくし、作業への集中を可能にする。
現時点でサポートしている開発環境は以下の通り。
- CLI
- Atlassian Bitbucket
- GitHub
- Atlassian Jira(近日公開予定)
- Microsoft Visual Studio Code(ベータ版)
さらに、プルリクエストのコードレビューやドキュメントの更新、依存関係の整理といった、面倒な作業をAIが自動で処理するため、開発の流れを止めることなくスムーズなデリバリーを実現する。また、日常的なルーチン作業はAIに任せつつ、コントロールは開発者自身が行うので、課題からプルリクエストまでの一連の流れや複数プロジェクトにまたがる大規模な変更も、効率的に進められる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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