米Amplitudeは、同社の提供しているデジタル分析プラットフォーム「Amplitude」において、AIによる検索結果における自社ブランドの表示状況を可視化することで、マーケターに圧倒的なインサイトを提供するとともに、企業の実データに基づいた改善策を提供する新機能「AI Visibility」の提供を開始したことを10月30日に発表した。

近年、従来の検索エンジンから、ChatGPTやClaudeといったAIアシスタント、Google AI Overviewなど新たな検索ツールへの移行が進んでいる一方で、AIツールによる検索では一般的にユーザーからの問いかけに対してごく少数の製品しか提示しないため、自社ブランドが回答に含まれていない場合は潜在顧客の目に留まらず、購買意欲の高い潜在顧客を競合他社に奪われる可能性がある。
今回、提供が開始されたAI Visibilityは、こういった課題を解決し、主要なAIプラットフォーム上でのブランドの表示状況、競合製品の表示頻度、AI検索でのプレゼンス向上に向けたガイダンスを、Amplitudeに直接統合することを通じて提供する。あわせて従来のSEOツールとは異なり、AI経由の訪問が実際にコンバージョン、リテンション、収益に結びつくかどうかを可視化する。
AI Visibilityのおもな特長は以下の通り。
- 可視性スコア:主要な大規模言語モデル(LLM)と数百のプロンプトを対象に、AIの回答にブランドがどの程度表示されるかを定量的に測定する。
- トラフィック/ROI追跡:AIによるブランド言及と、Amplitude内の実際のユーザー行動やコンバージョンの成果を関連付ける。
- プロンプト/ソース分析:ブランドが表示されていない領域を特定し、AIモデルが回答の生成で使用するコンテンツやソースを明らかにする。
- 競合ランキング:競合製品との比較に基づいてブランドの位置づけを可視化して、遅れを取っている分野を特定する。
- 実用的な推奨事項と次の対策:任意のWebページを分析して、ページの改善に向けた推奨事項を提供するとともに、変更のシミュレーションを表示し、LLM全体でブランドの表示を改善するコンテンツを生成する。
- 感情分析(近日提供予定):LLM全体でユーザーのブランドに対する感情を測定して、表示方法の改善を支援する。
AI Visibilityは、すべてのAmplitudeユーザーが追加料金なしで利用可能で、Amplitudeユーザー企業以外を対象にした無償の限定版も用意している。
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