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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

デブサミ2026の初日をProductZineとコラボで開催。

Developers Summit 2026 「Dev x PM Day」

Developers Summit 2026 「Dev x PM Day」

イベントレポート

「顧客の声」から「目標」へ一気通貫──アトラシアンが描く、プロダクトマネージャーのためのAIネイティブ実装

「Team on Tour Tokyo 2026」レポート(後編)

プロダクトマネージャーへの示唆──どこから始めるか

 では、プロダクトマネージャーは何から手をつければいいのか。説明会の質疑では、「最低限どのツールを入れておけばコンテキストが積み上がるのか」という問いに対し、朝岡氏はまずJiraを挙げた。仕事の構造そのものをトラッキングするJiraだからこそ、情報が複利的に積み上がる。外部で管理している情報も、Jiraにリンクを1つ貼るだけで関係性が構築され、ナレッジグラフに取り込まれていくという。一方で、組織の情報共有がまだ成熟していない場合は、Confluenceから入るのも有効な選択肢になる、とも付け加えた。

 基調講演の直後に行われたCxO座談会でも、現場のリアルな知恵が語られていた。

CxO座談会のパネリスト:左から、アトラシアン株式会社 AS/CSMマネージャー 新納健氏、KDDIアジャイル開発センター株式会社 代表取締役社長/CEO 木暮圭一氏、株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役員 グループ副CIO 相原寛史氏、株式会社LIXIL 常務役員 Digital 部門担当 岩﨑磨氏
CxO座談会のパネリスト:左から、アトラシアン株式会社 AS/CSMマネージャー 新納健氏、KDDIアジャイル開発センター株式会社 代表取締役社長/CEO 木暮圭一氏、株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役員 グループ副CIO 相原寛史氏、株式会社LIXIL 常務役員 Digital 部門担当 岩﨑磨氏

 アトラシアンの新納健氏は、AI導入が「入れること自体」を目的化するとうまくいかないと指摘し、「達成したいゴールへの動線上に、必然的にAIがある」状態を作れた顧客はスムーズに進むと話す。

 KDDIアジャイル開発センターの木暮圭一氏は、AIで時間が空くほど仕事はむしろ増えると見て、「やらない仕事を決めること」の重要性を挙げた。

 LIXILの岩﨑磨氏は、危機感を煽るだけでなく、現場でうまくAIを使っている人を見つけて「認めて褒める」レコグニションが、全社浸透の鍵になると語っている。

 みずほフィナンシャルグループの相原寛史氏は、現場でAIを使い始めるうえでは、セキュアに使える環境を会社側がきちんと用意することがまず欠かせないと指摘。そのうえで、AI利用が一部の積極層に偏りがちな現状を踏まえ、まだ踏み出せていない人たちをどう引き込むかが要になると話す。当初は2030年を見据えていた変革のビジョンを、「半分かそれ以上に前倒ししないといけない」と感じている、という危機感も語っていた。

 コンテキストは、特別な準備作業から生まれるものではなく、日々の仕事を同じ基盤の上で進めることから積み上がっていく。プロダクトマネージャーにとって今回の発表は、“何を作るべきか”という判断を、組織の記憶に裏打ちされた状態でスケールさせるための足がかりになりそうだ。

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。 1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテック...

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