最初から「プロダクトマネージャー」という人はほとんどいない
「プロダクトマネージャーは忙しい」
あらゆる職場で耳にする言葉です。
それもそのはず、プロダクトマネージャーはその仕事の性質からカバーすべき範囲が多岐にわたり、それぞれに専門性を持って臨む必要があります。
そのため、キャリアの初めからプロダクトマネージャーという人はほとんどおらず、エンジニア、マーケター、デザイナー、営業、事業企画など、何かしらの分野を経験し(専門性を身につけ)てから経験して転身する方が中心です。そのため、自分の専門性を突き詰めながら、周辺領域に学習を広げることが必要不可欠であり、すべてのプロダクトマネージャーが常に何かしら学習する必要性を感じていると言っても過言ではありません。
また、このようにもともとの経験がさまざまであるが故にそのキャリアの変遷もさまざまで、ピッタリ自分と重なり合うような先輩、ロールモデルとなる人物が社内や身近な場所で見つかることはまれで、故に「この決断は正しかったのか」「自分の知識、経験で判断してよいのか」という思いと葛藤しながら、孤独に走り続けています。
さらに、日々の業務や意思決定を行いながら限られた時間で学習を進める必要があります。
まとまった時間で集中して学びたいという気持ちもありながら、現実に目を向けるとそうもいかず、リアリティのある手段としては、コミュニティへ参画し、WebのニュースやSNSでトレンドを追い、書籍に手を伸ばすことがちょうど良い着地点であると感じる方も多いと思います。
であれば、その現実的な限られた手段の中で、より質の高い学習を行いたいと思うのが常であり、距離的、時間的に離れた相手の知見を自身にインプットできる読書は多くのプロダクトマネージャーが一度は検討し、実践した方法ではないでしょうか?
一方で、世の中にあるあまたの書籍の中から「今の自分には何が必要なのか」。そして、「必要な知識が得られる書籍はどれなのか」を見極めるには、コツが要ります。少なくとも、表紙や目次を見て想像できるくらいのテーマに対する理解度は必要でしょう。しかし、初めての領域を学ぶには、これはハードルが高すぎるのです。
というわけで、この記事では、これらの課題を解決し、インプットの質の高さを追求することで最短で成果に直結させるために、以下をゴールとしてお届けします。
- プロダクトマネージャーが全体感を捉え、目的の書籍を見極められる
- そして、戦略的に自己学習を行える
矢継ぎ早に一冊一冊の書籍を手に取るよりも、複数の書籍を戦略的な順番で、自分に合ったストーリーを持って手に取ることで、全体像と書籍同士の連動性を自ら見いだすことができます。
これにより本来、書籍を手にとる目的であった「最短距離での成長」を実現できると信じています。
その方法として、筆者(@PassionateHachi)がこれまで手にとったプロダクトマネジメントに関連する書籍をまとめた「プロダクトマネージャーのための読書地図」をご紹介し、明日以降の皆さんの成長のお供になれたらと思っています。