リンクは、IT企業の経営層・マネジメント層を対象に実施した、「カスタマーサクセスに関する意識調査」の結果を9月7日に発表した。同調査は、6月16日~20日の期間に行われ、400名から回答を得ている。
調査対象者に、「カスタマーサクセス」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答が52.3%を占めた。中でも、経営者・役員以上では約4割に達しており、前年の調査と比較して1割ほど増加している。
「カスタマーサクセス」という言葉を「知っている」と答えた人に、「カスタマーサクセス」が何かを理解しているかを尋ねた質問では、「きちんと理解できている」(23.4%)と「ある程度理解できている」(61.7%)を合わせた割合が8割超を占めた。
同じく「カスタマーサクセス」という言葉を「知っている」と答えた人に、事業において「カスタマーサクセス」をどのように考えているかを尋ねたところ、「事業戦略として重要」という回答が69.9%を占めている。
同じく「カスタマーサクセス」という言葉を「知っている」と答えた人に、現在の「カスタマーサクセス」の取り組み状況を尋ねた質問では、「現在取り組んでいる」が45.5%、「今後取り組みたい」が45.0%で、「取り組む予定はない」は9.6%に留まった。
「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、「カスタマーサクセス」による効果を実感できているかを尋ねたところ、「何らかの効果を実感している」とする回答が、「効果を実感していない」と「どちらかといえば効果を実感していない」を合わせた割合(28.4%)を大きく上回っている。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、「カスタマーサクセス」の取り組みに関する課題を尋ねた質問(複数回答)では、「メンバーの意識やスキルにムラがある」(41.1%)がもっとも多く、「人員が不足している」(38.9%)、「ノウハウが不足している」(33.7%)がそれに続いた。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、「カスタマーサクセス」部門・組織があるかを尋ねたところ、「部門・組織がある」という回答が41.1%に達したものの、「部門・組織がない」とする回答が58.9%を占めており、中でも「部門・組織を作る予定はない」という回答が29.5%を占めている。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、「カスタマーサクセスツール」の機能・サービスに関して、具体的にどういったものに興味があるかを尋ねた質問(複数回答)では、「顧客状況の可視化」(63.2%)が最多となり、「CRM/SFAなどのシステム連携」(42.1%)、「レポート分析」(34.7%)がそれに続いた。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、具体的にどのような業務内容に携わっているかを尋ねたところ(複数回答)、「カスタマーサクセス業務全般」(36.8%)、「カスタマーサクセスの運営・構築」(28.4%)、「データ活用などの技術支援」(26.3%)が上位を占めている。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、企業における「カスタマーサクセスのKPI」を尋ねた質問(複数回答)では、「顧客推奨度(NPS)」(44.2%)がもっとも多く、「アップセル/クロスセル数」(36.8%)、「オンボーディング完了率」(30.5%)がそれに続いた。
同じく「カスタマーサクセス」に「現在取り組んでいる」と答えた人に、「カスタマーサクセス」において、積極的なデータ活用をしていきたいと考えているかを尋ねたところ、「積極的にデータを活用していきたい」という回答が66.3%を占めている。
「カスタマーサクセス」において「積極的にデータを活用していきたい」と答えた人に、「カスタマーサクセス」のデータ活用・ツール活用に関して、具体的にどのような活用方法に興味があるかを尋ねた質問(複数回答)では、「活動の売り上げ寄与率向上」(65.1%)が最多となった。
カスタマーサクセスに「取り組む予定はない」と答えた人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「専門部署・専門の担当者がいない、もしくは組織体制が整っていない」がもっとも多い。
同じくカスタマーサクセスに「取り組む予定はない」と答えた人に、どのような条件が整った場合にカスタマーサクセスの導入を検討するかを尋ねた質問(複数回答)では、「経営層のカスタマーサクセスに関する理解促進」(25.0%)、「マネジメント層・現場社員のカスタマーサクセスに関する理解促進」(20.0%)が上位となった。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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