Helpfeelは、米OpenAIによる「ChatGPT」のAPIを活用した、FAQの意図予測支援ツールの運用を、同社のテクニカルライティングチームにて開始したことを、4月3日に発表した。
同社は、FAQの意図予測支援ツールを以下のように活用している。
- Scrapbox上にあるFAQ記事の原稿から重要な記述を抽出
- 抜き出した記述から意図予測検索における質問文を生成
- 質問文から言い換え表現のたたき台を約50パターン生成
編集環境となるScrapboxのエディタから直ちに起動することが可能で、質問文の素となる原稿から重要な記述を抜き出して、要点を端的にまとめて提示する。難解な内容であっても、要点が端的にまとめられ、効率よく情報を把握して理解できるため、ライターはよりクリエイティブな発想と、作文に時間を使えるようになる。
抽出された重要な記述をチェックボックスで選択すると、複数通りの質問文を自動で生成し、提示された質問文から必要に応じて質問文を拡張することも可能となっている。AIによる新たな視点での生成結果に触れることで、これまでにFAQ検索システムの運用を通して発見してきた効果的な言い換えパターンの幅がさらに広がり、カバーできる語彙の充実が期待される。
AIによって出力された重要な記述や質問文や言い換え表現は、検索データとして有益であるかどうかをライターが判断した上で使用される。ライターの確認によって質問文のクオリティは担保しつつ、FAQの制作の業務負荷は従来の半分に軽減され、AIが提案する幅広い言い換え表現を高速に吟味可能なので、数多くのたたき台をもとにしてライターはクリエイティブな発想と作文に注力できる。
FAQの意図予測支援ツールは、近日中に同社の提供する検索型FAQシステム「Helpfeel」ユーザー企業への提供が開始される。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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