セールスフォース・ジャパンは、国内企業200社を含む28カ国のITリーダーによる重要動向をまとめた調査レポート「IT最新事情」を、9月20日に発表した。
同レポートは、アプリケーション開発へのアプローチの転換、ITサービスの需要と供給のギャップの拡大、自動化と人工知能による変革の影響など、IT部門に影響を与える動向に焦点を当てている。
2023年の「IT最新事情」のおもなインサイトは以下の通り。
生成AIがITに革命を起こす
国内のITリーダーの60%は、自社におけるAIの役割が明確に定義されていると回答している。またITリーダーの78%が近い将来、生成AIが組織で大きな役割を担うようになると考えていることから、この割合はさらに拡大することが予想される。しかしリーダーたちは慎重に取り組みを進めており、63%が生成AIについて倫理的な懸念を示している。
進行中のデジタル変革に求められるIT需要と現状のギャップへの対処が必要
国内のIT部門の59%が、ビジネス需要への対応に苦心している。73%が今後1年半の間に需要が増加するだろうと回答していることから、状況はさらに悪化することが予想される。国内のITリーダーの84%は、これに対処するため業務効率の向上に一層注力していると回答している。
IT部門はアプリケーション開発の規模拡大を目指している
国内のIT部門で、すべてのアプリケーション開発のリクエストに対応できると答えたのは22%にとどまった。組織のキャパシティを拡大するために、58%がローコードまたはノーコードでのアプリケーション作成ツールを採用しており、36%が分解・再構成を行えるコンポーザブル・アーキテクチャ(変更の際は全体変更を必要とする「モノリシック(一枚岩)」アーキテクチャでなくアプリケーションの一部分のみの変更で対応可能な構成)を導入している。
脅威が迫る中、IT部門は全方位的なセキュリティ対策を導入している
国内のITリーダーの68%はビジネス目標とセキュリティ目標の両立に苦労しており、さまざまな対策を導入するようになっている。たとえば、国内のIT部門の49%がデータ暗号化を、40%が多要素認証を採用している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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