メルカリで執行役員VP of Generative AI/LLM、ソウゾウで代表取締役CEOを務めた石川佑樹氏が代表を務めるJizaiは、大規模言語モデル等生成AI技術に関わるコンサルティングやプロダクトの開発・提供および汎用型AIロボット(General-Purpose AI Robot)の開発を開始した。
日本をはじめとする先進国では、急速な少子高齢化と労働力人口の減少が深刻な社会問題となりつつあり、生産年齢人口比率の低下が加速することが見込まれている。この人口動態の変化はさまざまな分野での人手不足をもたらし、増加する高齢者の日常生活をサポートする人材の不足、共働き世帯の増加に伴う家事や育児の負担の増加、ひいては経済成長の鈍化といった深刻な課題につながる可能性がある。
これらの課題に対して、AIやロボティクスを活用した解決策が考えられる。生成AIによる生産性向上は10年間でGDPを大幅に向上させる可能性があるとの試算もあり、さらにロボティクスとの組み合わせによってより大きな効果が期待できる。
一方で、生成AI・LLM技術は大きく進展しているものの、技術革新スピードに対して実際の社会価値に転換するアプリケーションはまだまだ発展途上で追いついておらず、さらに生成AIxロボティクスの領域はまだ大半が研究段階というのが実情と言える。
同社は、先端技術探索と社会実装を劇的に進めることで社会に価値を創造する会社として設立された。AI・ロボットなどの世界最先端レベルの論文・研究技術をいち早く実装し、顧客や市場からの実データをAIのさらなる改善や技術探索に生かすというループを回していくことで国内やグローバルのさまざまな社会課題を解決するプロダクトを作ることを目指す。
汎用型AIロボット(General-Purpose AI Robot)は、高度なAI技術とハードウェアを組み合わせることでこれまでのロボット以上にさまざまな環境に適応して汎用タスクを高い成功率で自律的に遂行できるロボットのこと。同社は大規模言語モデル(LLM)や視覚言語モデル(VLM)による制御により、従来のロボットと比較して柔軟で適応性の高いロボット制御を開発する。マルチモーダルAIによる制御とタスクの遂行を可能にするハードウエアを研究・開発することで、汎用型AIロボットの実現を目指す。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア