えそらは、新規事業のアイデア創出を支援するツール群の第4弾として、米OpenAIが提供するGPT Storeにおいて、GPTs「事業アイデアの壁打ち」の提供を8月27日に開始した。利用料金は無料。
経験者との壁打ちは、顧客との対話と並んで新規事業開発における失敗を回避する効果の大きい代表的な手法とされており、成功しているチームの多くが失敗リスクを下げるのに効果がある活動として、経験者との壁打ちを取り入れている。
経験者との壁打ちによって、以下のような効果が得られる。
- 第三者として、本⼈たちが気づきにくい客観的な視点を提供できるため、無意識のバイアスやサンクコスト(回収不可能な過去の投資で、意思決定に影響すべきでない費用のこと)から解放される
- 類似の課題を乗り越えた経験から打ち手をたくさん持っているため、何をするかで迷うことなくスピーディーに動ける
- 過去の失敗・成功経験に基づく意思決定の勘所を知っているため、少数の質的根拠をもとに正しい判断ができるようになる
一方で、すべての新規事業開発チームにおいて、気軽に壁打ちが可能な経験者が常に存在しているわけではないことから、えそらがこれまで多くの事業開発支援を行ってきた中で培ってきたディスカッションのノウハウが詰め込まれた、新規事業開発アイデア創出に特化した壁打ち用GPTs「事業アイデアの壁打ち」が開発された。
事業アイデアの壁打ちは、事業開発に関するアイデアを壁打ちするためのガイド役として設計されたGPTsであり、検討している事業アイデアの失敗リスクを下げる手助けをしてくれる。
AIが提供する構造化された質問を通じて、アイデアの具体化が飛躍的に進み、ステップごとに質問をすることで漏れなく問題点を洗い出せる。
あわせて、客観的な視点からのフィードバックの提供によって盲点が減り、多角的な視点でアイデアを検討できる。
さらに、仮説の確からしさを評価して具体的な検証ポイントを整理してくれるので、次のステップが明確になり実行に移しやすくなる。
利用にあたっては、「事業アイデアの壁打ち」にアクセスして、「検討中の事業アイデア(事業領域/どんな製品・サービスか など)」を入力することで使い始められる。なお、事業アイデアの壁打ちは米OpenAIが提供するChatGPTを利用したサービスであり、ChatGPTの無料会員でも利用可能だが、回答の精度や回数は利用しているプランによって異なる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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