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ProductZine Day 2024 Summer

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プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

「連携」と「場」づくりで組織の壁を越える──SmartHRの組織内コミュニケーション

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第6回

 Figma/FigJamは「デザインツール」として多くのデザイナーに利用されているだけでなく、エンジニアやビジネスサイドのメンバーも含め組織的に活用することで、円滑なコミュニケーションやプロダクトの品質向上にも役立っている。2024年10月にFigmaが開催したウェビナー「In the file:SmartHRに学ぶ、組織の壁を超えるヒント」では、株式会社SmartHRより植田将基さん、関口裕さんをお迎えし、組織におけるFigma/FigJam活用の事例を聞いた。

開発組織におけるコミュニケーションの形

 「SmartHR」は、企業の人事・労務・タレントマネジメントの課題解決を提供するクラウド人事労務ソフトだ。2015年にサービスを開始し、現在の登録社数は6万社以上。DXや働き方の多様化が進む中で躍進を続けている。

従業員数1270名のうち、およそ4分の1にあたる278名がエンジニア、デザイナーなど、プロダクト開発に携わる立場にある(2024年8月時点)
従業員数1270名のうち、およそ4分の1にあたる278名がエンジニア、デザイナーなど、プロダクト開発に携わる立場にある(2024年8月時点)

 今回ご登壇いただいた植田将基さんは、プロダクトデザイン本部 労務プロダクトデザイン部のプロダクトデザイナー兼マネージャーとして、SmartHRのプロダクト開発に関わるデザインのマネジメントを担当している。また関口裕さんは、ブランディング統括本部 ブランドデベロップメント本部 コミュニケーションOpsとして、マーケティングとコミュニケーションデザインを支援している(肩書きは2024年取材時点)。

 はじめに植田さんから、開発組織内でのコミュニケーションにおけるFigma/FigJamの活用事例をお話しいただいた。

 前提として、同社では「ディスカバリーからデリバリーまで」というコンセプトのもと、さまざまな職能がそろった1つのチームがそれぞれ担当する機能の開発を担う体制を取っている。

同社の開発体制。チーム内でバトンパスをせず、全員で課題に取り組むことでリードタイムを減らしている
同社の開発体制。チーム内でバトンパスをせず、全員で課題に取り組むことでリードタイムを減らしている

 この体制の鍵となっているのが、開発チームにおける「モブデザイン」だ。

 「モブデザインとは、デザイナーが作成した中間成果物に対して、仕様の決定や開発のゴール設定およびフェーズ分けなどを、チーム全員が議論しながら決めていくやり方のことで、メンバーはFigmaを使ってUIを見ながらコメントを書き込んでいきます。例えばヘルプページの改善について、問題点を指摘して課題をチケット化したり、改善案をその場で比較したりといった使い方をしています」(植田さん)

次のページ
デザインシステムを充実させるためのコミュニケーションの仕組み

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この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

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