セガ エックスディーは、ゲーム開発で培ってきた生活者の心を動かすゲーミフィケーションを活用したCXデザイン・体験設計の独自フレームワーク「CXのあいうえお」を公開した。また、同フレームワークの中で同社が独自に体系化した、人間の9つの欲求と101種類の体験デザイン手法「Oボード(ゲーミフィケーションボード)」を学び・活用することを目的とした「ゲーミフィケーションカード」も制作した。
「CXのあいうえお」は、誰でも最適なプロセスでCXデザインを行えるよう、体験設計の各段階で活用することを想定しデザインされた「Aボード・Iボード・Uボード・Eボード・Oボード」の5つのフレームワークの総体。商品やサービスを「プロダクトの目的はなにか?(WHY)」から始め、「どのようなプロダクト・体験にすべきか?(WHAT)」、そしてその体験を「プロダクトと体験をどのように実現するのか?(HOW)」と順を追って検討できるよう設計されている。
「CXのあいうえお」の特徴は、ゲーム開発で培ってきた生活者の心を動かし「ついやってしまう」「ついやりたくなってしまう」「ついやり続けてしまう」体験を生み出す技術「ゲーミフィケーション」の要素を含む点。同社では、このゲーミフィケーションを活用した体験設計のことを「ゲームフルデザイン」と呼んでいる。
ゲーム開発では、人間の本質的な欲求をベースにした体験設計を行う。「CXのあいうえお」は、それらをその他多くの非ゲーム分野の商品・サービス開発の体験設計に活用し、ゲームの熱中する力をCXデザインに生かすことにより「ついやってしまう」「ついやりたくなってしまう」「ついやり続けたくなってしまう」体験設計を実現する。
「CXのあいうえお」概要
-
活用方法:以下3つの企画設計プロセスを5つのフレームワークを用いて実施
- WHY:プロダクトの目的はなにか?
- WHAT:どのようなプロダクト・体験にすべきか?
- HOW:プロダクトと体験をどのように実現するのか?
-
5つのフレームワーク
- Uボード:提供者・顧客の双方にとって真に価値あるコンセプトを生み出す
- Eボード:未来のユーザー体験を定義
- Iボード:繰り返し利用したくなる体験をデザイン
- Aボード:直感・没入・継続の3段階の仕掛けを設計
- Oボード:ゲーミフィケーションを活用し、生活者の心を動かす体験を設計
「ゲーミフィケーションボード(Oボード)」は、9つに分類した人間の本質的な欲求と、それぞれにアプローチする101種類の体験デザイン手法を整理した、ゲーム開発で培ってきた生活者の心を動かし「ついやってしまう」「ついやりたくなってしまう」「ついやり続けてしまう」体験を生み出す独自技術を体系化したフレームワーク。このフレームワークを学び・活用するために制作したのがゲーミフィケーションカード。101種類ある手法すべてに対し完全描きおろしのイメージイラストを制作しており、体験設計のテクニックやその効果について直感的に理解できる。なお同カードは、同社がサービス提供する際に活用することを目的とした非売品となる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- ProductZineニュース連載記事一覧
-
- セガXD、生活者の心を動かすゲーミフィケーションを活用したCXデザイン・体験設計フレームワ...
- ヌーラボ、社内外のディベロッパーによって新規事業の創出を図るプログラム「Nu Source...
- LINEリサーチ、募集開始から最短当日中のオンラインインタビューが可能な「Quickインタ...
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア