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ProductZine Day 2025

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One Capital、国内SaaS市場の動向や2025年における予測をまとめた「Japan SaaS Insights 2025」を公開

 One Capitalは、国内SaaS市場の動向や2025年における予測をまとめた「Japan SaaS Insights 2025」を、4月2日に公開した。

 Japan SaaS Insightsは、同社が国内SaaS市場の民主化を目指して年に1回発刊するレポートであり、以下の内容をまとめている。

  • 2024年におけるSaaS市場の予測 答え合わせ
  • 日本のSaaS市場動向
  • SaaS上場企業のマーケット動向
  • SaaSスタートアップの資金調達/Exit動向
  • 2025年におけるSaaS市場の予測

 前回のJapan SaaS Insightsにおいて、2024年におけるSaaS市場ではSaaS業界全体としてAI技術との融合が不可避となり、あらゆるSaaS企業がEmbedded AI企業になるという予測を立てていた。現在、AIを活用したSaaS企業は前年比2倍超の90サービスまで拡大しており、多くのSaaS企業がAI技術の組み込みに邁進している。

 また、クラウドやAI技術の普及によって、セキュリティ・プライバシーテックに注目が集まるという予測に対して、SecOpsをはじめとしたスタートアップが資金調達を実施したことで、同領域へリスクマネーが流入した。

 バーティカルSaaSでは、未開拓の領域がさらに成長を遂げると予測していたが、2024年はこれまで件数の少なかった農業・化学業界でプロダクト数が倍増するなど、バーティカルSaaSが勃興する予兆がみられる。

 2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、Climate Techが注目を集めるという予測に関しては、2027年からサステナビリティ情報開示が義務化されることも追い風となって、booost technologies(同社支援先)がシリーズBラウンドで資金調達するなどの動きがみられた。

 営業効率の重視が進むことでSalesTechがさらなる飛躍を遂げるとの予測に関しては、AI SaaS分野でセールスやカスタマーサクセス領域のプロダクト数が前年よりも増加したほか、SalesMarker(同社支援先)がサービス開始から2年でARR20億円に到達するなど、急成長している領域も存在している。

 以上のことから、2024年におけるSaaS市場の予測は概ね当たっていたと結論付けた。

 IDC Japanによれば、国内のパブリッククラウド市場が2023年の3.1兆円から2028年には約6.5兆円に拡大すると見込まれており、パブリッククラウド市場拡大の一因として、SaaSをはじめとしたクラウドアプリケーションの普及が挙げられている。

 国内におけるSaaS市場は2024年に1.4兆円となり、2023年の1.3兆円から2028年には2兆円へと約1.5倍に拡大すると見込まれていることから、今後も緩やかに成長していくと見込まれる。

 2024年におけるSaaSスタートアップの資金調達額は、前年比5%減の1357億円となった。スタートアップ調達額におけるSaaS分野の比率は、前年とほぼ変わっていないことから、コロナバブル前の健全な水準に戻ったといえる。

 SaaSスタートアップの資金調達ランキングでは、SmartHR(100億円)、ダイニー(75億円)、ログラス(70億円)をはじめとするミドル・レイター企業による大型調達が目立ち、1社あたりの調達額(平均値)は前年比14%増の5.8億円となった。

 国内の上場SaaS企業におけるPSR(中央値)は3.6x(24年末時点)となり、横ばいの状態が続いている。一方で、アメリカでは6.1xと日本企業よりも約70%高いマルチプルが付いている状態にある。

 Rule of 40(売上成長率+営業利益率にて算出)の中央値は、日本企業が33.1%なのに対してアメリカ企業は15.2%となっており、日本企業の方が成長と収益のバランスがより取れているのにもかかわらず、米国企業よりも割安に取引されている。

 同社は今後、グロース企業全般の再評価やテック企業全体のセンチメント改善、海外投資家の関心向上などが起きれば、両者のギャップは埋まっていくと予測する。

 同社は2025年におけるSaaS市場の予測の1つとして、「Agent as a Service」の台頭を挙げている。従来のSaaSでは、ユーザーがフロントエンドから入力してバックエンドで処理されてデータベースとやり取りする流れが一般的だったが、今後はAIエージェントが普及することによって、ユーザーが自然言語でエージェントと直接対話して、エージェントがデータベースと直接連携するようになり、バックエンド開発が不要となって開発効率の向上とユーザー体験の改善が期待される。

 そのほか、同レポートでは「SaaS企業のAI実装によるワークフローの自動・最適化ツールの増加」「スタートアップ企業のセカンダリー取引やM&Aの増加」を予測として挙げている。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

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