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ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

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プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

組織に浸透する「生きる」デザインシステムを創るための戦略──アフラックUXチームの取り組み

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第8回

「生きる」デザインシステムを創る「5カ条」

 ここまで紹介してきたアフラックUXチームが「生きる」デザインシステムを創るうえでの戦略は、以下の5カ条にまとめられる。

 1つ目は、UXチーム自体の社内認知・理解を得ること。社内で「何ができて、何を目指しているチームなのか」を周知することにより、デザインシステムの認知にもつながる。

 2つ目は、適用する際に無理のないデザインシステムを構築すること。理想をあまり高くし過ぎると全員が使いこなせないため、あくまでも浸透を意識した設計を心がけている。

 3つ目は、社内でも注目度の高いプロジェクトから手を付けること。社内の多くの人を巻き込む大規模プロジェクトに関わることで、早く多くの社員に認知させることができた。

 4つ目は、デザインシステムの浸透にはあらゆる手段を駆使する必要があること。社内外へのPRだけでなく、開発ガバナンスの強化によって強制力を持たせることも視野に入れておく必要がある。

 そして最後、5つ目のポイントは、経営層へアピールすることだ。そのためには、経営陣を納得させる言葉選びや訴求方法も重要になる。

 今後はデザインシステムのさらなる適用拡大に向けて、新たなプロジェクトへの適用やCMSとの統合による運用効率化を図っていくと語ったアフラックUXチームのお二人。同業他社に先駆けてFigmaコミュニティ上での「UIライブラリ」の公開に踏み切ったことを皮切りに、自社のみならず、保険業界全体でのUX向上に貢献していくに違いない。

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この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/3418 2025/04/30 11:00

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