AIは「人を置き換える」ではなく「人の創造力を引き出す」
ワークフロー変革というと、「AIに仕事を奪われる」と感じる方もいるかもしれません。しかし、私たちの考えは逆です。AIは「人の創造力を引き出す」ために存在します。
単純なチェック作業、定型的な一次回答、データの転記といった業務をAIに任せることで、人は人間にしかできない業務に集中できます。
- 創造する:新しい機能のアイデア出し、未解決の顧客課題の発見
- 判断する:AIが迷うような複雑なケースの意思決定、倫理的な判断
- コミュニケーションを取る:チームメンバーのモチベーション管理、他部署との交渉
「人 × AI」で分業することで、人はより付加価値の高い仕事にシフトできる。このポジティブな発想転換が、現場の協力を得るためにも不可欠です。
プロダクトマネジメント思考を組織変革に活かす
この「ワークフロー変革」を推進する上で、実はプロダクトマネージャーのスキルセットが非常に役に立ちます。
プロダクトマネージャーは普段、顧客のワークフローを観察し、「どこにペイン(痛み)があるか」「どうすればユーザー体験が向上するか」を考え、プロダクトに落とし込んでいます。この思考を、そっくりそのまま「自社の業務」に向けてみるのです。
- ユーザー:社員(チームメンバー)
- プロダクト:ワークフロー
- 提供価値:圧倒的な業務スピードと、創造的な時間の創出
社内業務を1つの「プロダクト」と見立て、ユーザー(社員)の声を聞き、UX(業務体験)を改善し続ける。まさに「社内向けプロダクトマネジメント」です。
とはいえ、いきなり全社のフローを変えるのは困難です。まずは明日から、以下の「小さな一歩」を試してみてください。
「チーム内の『判断待ち』を可視化する」
あなたのチームのワークフローの中で、「誰かの確認・承認・判断を待っている時間」はどこにありますか?
- 仕様書のレビュー待ち
- デザインのフィードバック待ち
- トラブル対応の方針決定待ち
これらを書き出し、1つだけピックアップして「この判断に必要な情報は何か?」「判断基準は言語化できるか?」をチームで話してみてください。 もし基準が言語化できれば、その工程はAIの一次レビューに置き換えられる可能性があります。まずは「待ち時間」というペインの発見から、社内のディスカバリーを始めてみましょう。
AI導入は「ゴール」ではなく「スタートライン」
AI導入はゴールではなく、出発点に過ぎません。
高性能なAIツールを入れること以上に、AIを活かすために「業務の進め方そのもの」を変革できるか。それが、真のDXを実現し、組織全体の生産性を飛躍させる鍵となります。
第1回の戦略、第2回のプロダクトマネージャーの役割、そして今回のワークフロー変革。
これら三位一体の取り組みを通じて、ラクスはAI時代のSaaS開発をリードしていきます。AIは私たちの仕事を奪うものではなく、私たちがより「人間らしく、創造的に」働くための最強のパートナーなのです。
