Amplitudeは、ビジネスメタバース「oVice(オヴィス)」を開発・提供するoViceに、ユーザー行動の分析ツールとして「Amplitude」が採用されたことを3月7日に発表した。
oViceは、Web上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられる2次元のビジネスメタバース「oVice」を提供している。バーチャルオフィスのほか、オンラインイベントやオープンキャンパスなどさまざまな場面で活用されている「oVice」は、デジタル環境におけるコミュニケーションを柔軟にしてコミュニティの構築を容易にすることで、企業のリモートワークやハイブリッドワークにおけるさまざまな課題解決に対応している。
oViceでは、ユーザーのペルソナ、プロダクトの人気機能、エンゲージメント度合いなどを詳細に把握するため、最適なアナリティクスツールを探していた。また多くの企業が物理的なオフィスへの出社を再開し、ハイブリッドワークが広がる中、最適なソリューションを開発する必要があった。そうした課題を踏まえ、精度が高くかつデータを奥深くまで分析できる「Amplitude」の採用を決めた。
また、コーホート分析が容易に実施できることや「oVice」の既存のテクノロジースタックとシームレスに統合できること、国内で展開されているアナリティクスツールとしては珍しく日本語によるカスタマーサポートが提供されていることも「Amplitude」採用の理由となった。
oViceは現在「Amplitude」を利用し、プラットフォーム上のユーザーのエンゲージメントスコアを抽出している。これによりヘビーユーザーの共通点やエンゲージメント強化につながる行動を理解し、利用が低下したユーザーのエンゲージメントを再度高める方法などを考案できるようになった。また、新たなインサイトの獲得により、プロダクトチームとエンジニアチームはデータに基づいた、より効果的な意思決定を行えるようになった。
今後このデータを活用してエンゲージメントの高いユーザーの体験を最適化し、迅速で効果的なマーケティングキャンペーンを実施することも検討している。また将来、カスタマーサポートとマーケティングチームにも「Amplitude」を導入することを検討している。
oViceは、多くの企業が出勤体制を戻したりハイブリッドワークの導入を進めたりする中、変化の激しい顧客ニーズを理解し、それに応じてプロダクトを進化させている。「Amplitude」は、ユーザーのコンバージョンや重要機能の使用有無などのKPI達成に向けて「特定の行動が何回発生しなければならないか」を明らかにする「マジックナンバー」の分析を可能にするなど、さまざまな分析手法の提供でoViceを支援している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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