デザインの民主化に向けたサービスづくりを行うalmaは、ユーザーインサイト管理ツール「Centou」のサービスサイトを8月3日に公開し、ベータ版として社数を限定して利用企業を募集することを発表した。
「Centou」は、UXリサーチの蓄積や共有の難しさを解決し、あらゆる施策においてリサーチ情報の活用を支援するサービスで、UXリサーチのデータを組織の資産として扱えるようにつくられた。リサーチした情報をただまとめるのではなく「インサイト」という単位でまとめることで、UXリサーチの活用度合いを大幅に向上させる。これまでクローズドベータ版としてさまざまな規模、フェーズの組織に提供を行ってきた。
近年、ユーザーインタビューやユーザーテストなどのUXリサーチ手法は、プロダクト開発やプロダクト設計の現場で不可欠なものとなった。一方で、UXリサーチを定常的に行い事業やプロダクトに活用するにはまだまだ課題が多く存在する。「Centou」では以下のような課題に着目し、UXリサーチがより組織全体で活用できることを目指す。
属人的でブラックボックスになりやすいUXリサーチ
UXリサーチは、その性質上過程が見えづらく「ブラックボックス化」しやすい傾向がある。過程が見えづらいUXリサーチは、多くの職種にとってアクセスのしづらさを生み「なんだかよくわからないもの」と敬遠され、サイロ化(孤立化)を生む場合もある。
手間のかかる共有、納得感の薄いレポート
ある施策に対してUXリサーチを行ったとしても、十分に成果が共有しづらいことや、共有に時間も手間もかかることがある。
そのほかにも、UXリサーチを事業に活用していくためのハードルは多く存在する。
「Centou」の特徴は以下の通り。
特徴1.インサイトを蓄積するほど活用できる施策が増加
ある施策に対して行ったリサーチ情報を「Centou」にインサイトとして蓄積することで、幅広い施策に活用できる。どの職種にも使いやすいよう設計されているため、プロダクト開発からマーケティング、セールス、広報に至るまであらゆる施策をUXリサーチに基づいたものにすることが可能。
特徴2.共有の手間いらず、半自動的なインサイト作成を実現
「Centou」では、UXリサーチを行うリサーチャーやデザイナー、プロダクトマネージャーが、共有の手間をかけずに高い解像度でユーザー情報を共有できるような独自の仕組みを開発している。また、リサーチ結果を受け取る開発者やマーケティングメンバー、事業責任者、経営層などさまざまな職種に応じた柔軟な共有方法を可能にしている。
そのほか、ツール連携やセキュリティなど、UXリサーチを組織全体で活用するためのさまざまな機能を備えている。
なお「Centou」の利用には、サービスサイトからの問い合わせや申し込みが必要となる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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