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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZineイベントレポート

プロダクトリーダーが周囲から信頼を得て成果を出すための6つの問題領域と解消法

「ProductZine Day 2024 Winter」レポート


役職を上げるには他者と組織力学への理解が必要

 続く問題は「3.他者と組織力学への理解と対峙の不足」。これは、組織内の力関係や他者との関わり方に対する理解が足りなかったことを示し、ミドルからシニアレベルにおける課題となることが多い。役職が上がると、目的を自分で作り出し、他人と共同所有するスキルが必要である。

 同僚、上司、他職種、経営者、投資家などさまざまなステークホルダーとの関係や、それらを取り巻く組織力学の理解が不足している場合、視野狭窄や期待の無理解、マネジメントの失敗につながることがある。組織におけるさまざまな関係者が持つ合意や信念、組織力学を知ることは基本であり、それを超えてさまざまな矛盾を解決するアイデアを生み出すことが求められる。

さまざまな意見を取り入れ、矛盾や相異を昇華する力が求められる
さまざまな意見を取り入れ、矛盾や相異を昇華する力が求められる

 プロダクトマネージャーは、顧客を理解し、市場の力学に適応し、自社の利益と顧客価値の最大化を目指す。「3.他者と組織力学への理解と対峙の不足」の解消にはこのスキルを社内にも活用する。共感マップなどのツールを用いて、上司や関係者を理解し、その情報を元に対話することが有効である。さらに、利害不一致を調整するには、相手を深く理解し、その視点で話すことから始めるべきである。

 「関わる職種や役職に関する情報をインプットするのは非常に強力な方法です。その人たちが普段どんな情報に触れているのかを知ること、また役職や職種の入門者向けの情報源に触れてみることも重要です。個人的には、経営者や投資家の視点を学ぶことをおすすめします」

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さまざまな問題の解決には客観的で冷静な自己理解が有効

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2492 2024/07/11 10:49

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