NTTデータ先端技術は、「デジタル技術によるCX変革プログラム」の提供を6月10日に開始した。
同プログラムでは、新規サービス創出や既存サービスの改革、組織の改編を進めるためのアイデア創発からその実現までを、「デジタルCXデザインワークショップ」「PoC(概念実証)検証」「プロトタイプ検証」「MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)検証」の4つのステップに分けて、それぞれを同社が伴走支援することで顧客のCX変革の実現を目指す。
「デジタルCXデザインワークショップ」では、顧客のニーズ/成熟度に合わせたワークショップを提供し、カスタマージャーニーマップや業務プロセスチャート、CXリストなどを作成する。デザイン思考に優れたコンサルタント、デザインリサーチャー、ビジネスデザイナーを有し、インサイトリサーチや組織開発などのビジネス変革への伴走支援を得意としている、mctのCXエキスパートであるジョナサン・ブラウン氏と、NTTデータ先端技術の新技術の事業展開を推進しているテクノロジーエキスパートの志田隆弘氏がワークショップの担当を行う。同ワークショップでは、CXに関する基本理解からテクノロジー領域における最新の情報についてデモを交えてレクチャーを行うため、従来と異なる視点での検討や機会の発見が可能になる。
同ワークショップの内容をもとに、「PoC検証」で課題を見つけてブラッシュアップを重ね、「プロトタイプ検証」ではPoC検証の結果に基づいて技術を具現化したプロトタイプを開発する。最終的な「MVP検証」では、実現したソリューションのユーザー検証も含めて、ビジネス評価できるMVPをアウトプットすることを目指す。
現在、市場で勝ち残っていくためにはデジタル技術を用いて自社のCXを進化させ続けることが重要となるものの、自社やそのビジネスが抱える課題とそれらを解決に導くデジタル技術を体系立てて、その要素1つひとつを理解していく必要がある。一方で、「デジタル技術を用いた自社のCXの進化」の核となるユースケースは1つではなく、必要なものをすべて用意して手順通り進めるのは不経済であり、現実的ではない。
そこで同社は、2021年に立ち上げた「IncuCenter(インキュセンター)」の活動とCXおよびテクノロジーのエキスパートの知見を組み合わせることで、今回の「デジタル技術によるCX変革プログラム」提供開始に至った。同プログラムにおいて、CXデザインとテクノロジーの両視点を掛け合わせたワークショップを行い、その内容をもとに新規ビジネス創出を目指す顧客に新たなアイデアを発見する仕組みを提供することによって、実際のビジネスに活用可能なMVPを構築するとともに、その価値の継続的な改善と評価を行っていく。
デジタル技術によるCX変革プログラムの詳細については、6月28日14時〜15時20分にオンライン開催されるセミナー「AIが切り拓く!顧客エンゲージメントの変革戦略」内で紹介する。参加費は無料で、事前登録が必要。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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