マーティ・ケーガン氏による著書『TRANSFORMED イノベーションを起こし真のDXへと導くプロダクトモデル』(横道稔・訳)が、9月30日に日本能率協会マネジメントセンターから発売される。A5判・408ページで、価格は2970円。
同書は、書籍『INSPIRED』の著者であるケーガン氏が教えるトランスフォーメーションの実現方法を解説した一冊。
シリコンバレーが世界を席巻する理由は「プロダクトモデル」で運営されていることにある。顧客に愛され、ビジネスにも有効なテクノロジーパワードなソリューションを継続的に生み出す方法がDXの本質と言える。そこで起こすべき変化は以下の3つだと考えられる。
- 作り方を変える
- 問題解決の方法を変える
- 解くべき問題の決定方法を変える
これらを支えるのが、プロダクトマネジャーに代表される「プロダクトモデル・コンピテンシー」と、プロダクトチームの指針となる第一級原則群の「プロダクトモデル・コンセプト」。
同書には、肩書の変更や人材の寄せ集め、アウトソーシングでは決してたどり着けないトランスフォーメーションを成功させる要因が凝縮されている。さらに、著者の長年にわたる企業支援の実績に基づき、トランスフォーメーションを進める上での重要なトピックや、想定される反対意見への対処法まで詳しく解説されている。
同書の刊行にあたり、翻訳者の横道氏は次のコメントを寄せている。
プロダクトマネジメントのバイブルと世界中で評価される『INSPIRED』のシリーズ最新作『TRANSFORMED』の日本語版が発売となります。
本書では、シリコンバレー企業のように、革新的なプロダクトを作り出す企業の運営モデルを「プロダクトモデル」と名付け、そのモデルへと企業を変革すること指南する書籍です。
私も一プロダクトコーチとして、DXの取り組みの中で大きなビジネス成果を生み出すことの難しさ、またDXを標榜せずとも、スタートアップのプロダクト企業を、革新的なプロダクト文化を維持しながらスケールアップしていくことの難しさを目の当たりにしています。
本書では、「変革の3つの側面」「4つのコンピテンシー」「5つのコンセプト」「20の原則」を通して、変革の戦略や戦術が語られます。また、グローバルでの変革成功事例が多く紹介されています。
プロダクトから最大限の顧客価値とビジネス成果を創出したいと考える方々にとって多くのインサイトや励ましがあり、重要な原則を再確認できる内容となっていますので、ぜひお手に取っていただければと思います。
──『TRANSFORMED』訳者:Product People株式会社 プロダクトコーチ 横道 稔
目次
- PART I トランスフォーメーションはなぜ困難か
- PART II トランスフォーメーションの定義
- PART III プロダクトモデル・コンピテンシー
- PART IV プロダクトモデル・コンセプト
- PART V トランスフォーメーションのストーリー:Trainline社
- PART VI プロダクトモデルの実践
- PART VII トランスフォーメーションのストーリー:Datasite社
- PART VIII トランスフォーメーションのテクニック
- PART IX トランスフォーメーションのストーリー:Adobe社
- PART X 反対を乗り越える
- PART XI トランスフォーメーションに不可欠なこと
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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