GENDAの注力するドメインと、DX/AIへの考え方
高橋:現在、GENDAとしてグループ全体で経営戦略上、特に注力されている領域や会社はどちらになりますでしょうか。
松沼:大前提、GENDAにすでにあるドメイン(アミューズメント施設運営事業・カラオケ事業)のロールアップ(同業界の事業・企業を連続的にM&Aし、規模の経済性による企業価値向上を狙う)戦略が中心になってくるかなとは思っています。
経営戦略室としては、ファイナンスよりも、市場・顧客により目が向いています。M&Aの対象リストにあがってきた会社をソフトリサーチ(市場分析、顧客アンケート、顧客インタビューなど)を中心に、バリエーションの見極めをさせていただいています。
高橋:DX化・AI活用の部分において、GENDAなりの考え方やロードマップがあったりしますでしょうか。
梶原:戦略としては、2024年7月に発表した「Tech Team Vision」があります。GiGOのお客さまやカラオケBanBanのお客さまが、デジタルでもリアルでも回遊いただけるように共通IDを展開する、GENDA IDという顧客基盤を構築しようとしています。
GENDA IDを基にした上流の「Fun for Everyone」ではデジタルでもリアルでも相互送客を、下流の「Smart Lean Operation」では世間で言うところのDX・業務改善を行って、オペレーションをリーンにしていこうという取り組みを実施しています。
松沼:ビジネス側としてもこの取り組みを強めていきつつ、いわゆるエンタメ経済圏を作っていきながら、グループ内相互送客、LTVを上げていくことを実施しています。