Highliteは、デザインシステムとMCP(Model Context Protocol)の統合によって、テキストベースでUIデザインを高精度に構築できる、次世代のプロトタイピングサービス「Delite Studio(ディライト・スタジオ)」の提供を4月14日に開始した。

Delite Studioは、企業が保有するデザインシステムをAIと連携させることで、テキストだけでUIを生成可能な環境を構築する。
具体的には、
- ログインページに、ロゴ+メール+パスワード+ログインボタンを縦並びに
- このパーツはモバイルでは2カラムから1カラムへ切り替えて
- ボタンはprimaryとして扱って、余白は32pxで
といった構造的な指示をテキストで伝えるだけで、高い精度をもってUIが構築されていく。

MCPを通じてデザインシステムを直接参照するため、短いプロンプトでも「それっぽい」を超えた高精度なUIを生成でき、これまで抽象的なワイヤー止まりだった初期画面も、構造・スタイルをともなった「使えるプロトタイプ」として立ち上がる。
おもな利用対象は、以下のような課題を抱えている人。
- 社内にデザインシステムはあるが、活用が進んでいない
- デザイナー・エンジニアのすれ違いが多く、開発スピードが落ちている
- 生成AIの導入を検討しているが、具体的なユースケースに悩んでいる
- PoCや新規プロダクトの立ち上げにスピードを求められている
このような課題に対して、Delite Studioは「AI活用」と「デザインシステム活用」の両面で、強力なブレイクスルーとなる。とりわけ、MCPによる構造的な情報のやり取りを可能にすることで、自然言語とデザインコンポーネントの橋渡しが成立し、これまで属人的だった「UIの伝達」を組織で再現できる「ナレッジ」にする。

導入にあたっては、企業の内部にAIやデザインシステムを浸透させるための多角的なサポートを行っていく。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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