4つの新機能
Figma Sites
Figma Sitesは、デザイン、プロトタイピング、公開が1画面で完結するWebサイト制作ツールです。

これまではFigmaでWebサイトをデザインした後、別のWebビルダーツールなどに移植して実装する必要がありました。Figmaで作ったデザインをFigmaから外に持ち出すことなくそのまま公開できるようになり、ツールを移動する手間やコストが不要になるのは大きなメリットです。
今回のConfigで発表された機能の中でも、ユーザーへのインパクトが特に大きかったと感じています。
Figma Make
Figma Makeは、AIにプロンプトで指示することで機能的なプロトタイプを作成できる機能です。

Figmaはいまや、デザインを専門にしていない人にも多く使われるプラットフォームになりました。プランナーやマーケターといった職種の人たちが、「こういう製品があったらいいな」「こんな機能を作りたいな」と考えたとき、アイディアをすぐに実現できるのがFigma Makeの魅力です。
既存のFigmaデザインをコピー&ペーストするだけで、そのデザインをもとに動的なプロトタイプを作成できます。これは他社のAIツールとは異なる、Figmaならではの差別化ポイントだと思います。
Figma Buzz
Figma Buzzは、ブランドアセットを大規模に作成・共有するツールです。

製品開発の段階だけではなくマーケティングやプロモーションの段階にもデザインプロセスは関わり続けます。プロジェクトに関わる人が増えれば増えるほど、ブランドガイドラインから外れたアウトプットができてしまうリスクも増えてしまいます。
デザイナーがアセットのベースを作り、量産や細かい編集はマーケターが行うことができます。チームとしての業務効率も上がりますし、デザイナーでなくてもデザインプロセスに参加できるようになる機能だと言えます。
Figma Draw
Figma Drawは、より自由なビジュアル表現を可能にするツールセットです。

これまでのFigmaでは手書き風の表現が難しく、他のイラストツールなどで描いたものをFigmaに貼り付けるなどの対応が必要でした。Figma Drawによって、高度なイラスト作成がFigma内で完結できるようになります。
AIによってクリエイティブの自動生成が当たり前になっている今、あえて「クラフト的」なツールであるFigma Drawは、私にとっても印象的なツールです。自分の手で絵を描くことの楽しさを思い出させてくれる、意味のある機能だと思います。