Lupeは、アンケート・インタビュー・リポジトリ管理・運用支援までを一体化したリサーチプラットフォーム「Lupe(ルーペ)」の正式提供を、7月7日に開始した。

Lupeは、リサーチに必要なアンケート(定量調査)、インタビュー(定性調査)、リポジトリ(調査データの蓄積と共有)、リサーチの運用支援とプロフェッショナルによる調査伴走サービスを統合したプラットフォーム。
アンケートで量的な傾向を把握し、深掘りしたい対象者を選定してオンラインインタビューを実施する。個人情報をマスキングした録画・文字起こしをリポジトリに保存・共有でき、すべての工程がLupe上で完結するため、ツール間のデータ移行や煩雑な管理作業を行うことなく、効率的で安全なリサーチ環境が実現する。
GMOリサーチ&AI、クロス・マーケティング、インクロムと連携することで、国内を代表するリサーチパネルを複数組み合わせた調査が可能になり、国内最大級の3000万人以上の規模、100項目以上のスペシャリティ属性(職種・家族構成・趣味嗜好・購買傾向など)、医療機関と連携した医療データといった希少なモニター情報を活用して、出現率の低い条件でもリクルーティングできる。
あわせて、自社顧客や会員への調査も可能となっており、Lupeで作成したアンケートを自社で配信してインタビュー対象を選定し、ホスティングやマスキング処理をLupeで対応することによって、手間を最小限に抑えた運用が行える。対象者の募集条件・依頼主を非開示で調査を実施することで、従来の公募・機縁によるバイアスを避けた精度の高い対象者選定を追求するとともに、すべてのインタビューに対して対象者条件の一致度をモニタリングし、これまでの統計では95%の対象者が条件に一致しているという。
さらに、クライアントのニーズや工数に応じて調査設計から実査、レポーティングまで必要な範囲で専門家が支援し、自社でノウハウを蓄積したい場合やスピード重視の場合は、セルフサービスでのリサーチも実施できる。Lupeのリサーチチームはこれまで、新規事業開発、サービス改善、UXリサーチ、ブランディングといった多様なテーマでの、500件以上のプロジェクトと3000回以上のインタビュー設計・実査に携わっており、リサーチの専門家として寄り添いつつクライアントと共創する立場で支援する。
Lupeのリポジトリは、個人情報を保有することなく匿名化された調査内容だけの安全な蓄積・共有・活用が可能であり、調査時に取得するすべての個人情報はLupeにてマスキング処理され、アンケート回答者の個人情報はもちろん、インタビューの録画データにもモザイク処理が施される。また、リポジトリへのメンバー招待数に制限はなく、リポジトリ機能の利用料金も発生しない。
ツール利用・月額利用料ともに無料で、リサーチを実施する際の実費のみ費用が発生する。具体的には、モニターパネル対象/アンケート12問×5000ss回収/オンラインインタビュー60分×10回をセルフリサーチで実施した場合の費用は、税込53万7625円(謝礼費含む)となる。なお、設問数・サンプル数・インタビュー人数は増減でき、プロフェッショナルによる伴走支援、レポートオプションなどの追加も可能となっている。
アンケートとインタビューを同時に実施し、独自ツールによって調査オペレーションを効率化することでリーズナブルな価格を実現しており、セルフリサーチの価格帯で高精度なリクルーティング、個人情報のマスクを含むホスティング、リサーチリポジトリ機能を提供する。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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