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ProductZine Day 2025

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“データ活用が進まない”業界からの脱却。GiGOはいかにして顧客体験を改善したのか

 GENDA GiGO Entertainmentが運営するアミューズメント施設「GiGO」は、顧客エンゲージメントプラットフォーム「Braze(ブレイズ)」を導入した。同社の公式アプリ「GiGOアプリ」と連携し、顧客行動や状況に応じたリアルタイムかつパーソナライズされた施策を展開することで、来店率の向上や新店舗集客の最大化を目指している。

 GENDA GiGO Entertainmentは、「ASOBIで世界を熱くする」というビジョンを掲げ、国内外約600店舗のアミューズメント施設を展開しているが、これまでアミューズメント業界は「データ活用が進まない領域」とされてきた。

 これは、アミューズメント業界には、来店者情報をPOSのように把握する仕組みが乏しく、施策は都道府県別や会員ランク別といった粗いセグメントに限られていたため、月1〜2回程度の一斉配信に留まり、顧客1人ひとりに最適化された施策は実現できていなかったことに起因する。

 そこで同社は顧客体験の改善を実現すべく、スケーラビリティとリアルタイム性、外部データを含めた柔軟なデータ連携を強みとするBrazeを選定し、GiGOアプリで取得した顧客データとの組み合わせによって、顧客や店舗の状況に応じたリアルタイム・コミュニケーションを展開している。

 同社ではBrazeを活用することで、店舗付近の天気予報と連携して雨が降りそうな店舗のユーザーに限定クーポンを配布し、来店率を6%向上した。あわせて、新店舗と同じ都道府県で「マイゲーセン」を登録しているユーザーに、新店情報を通知することによって新店への来店率を47%増加させている。さらに、来店ユーザーに対して近隣のグループ店舗(レモネード専門店「LEMONADE by Lemonica」など)で使えるクーポンをリアルタイム配信し、グループ横断の「エンタメ経済圏」構築に向けた第一歩を実現した。

 今後はBrazeの活用をさらに深化させ、ビーコンによる来店検知やクレーンゲームの成果連動メッセージといった、顧客行動に即した体験を強化する。ほかにも、離脱防止やロイヤルティ強化を目的とした施策の展開、グループ横断での相互送客の促進によるエンタメ経済圏の形成を行っていく。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

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