3. クロージング:AI時代への期待と覚悟
最後に、各登壇者が座談会を締めくくった。
山田氏(Honda)は、「社外の方と『今度どうなっていくんだろうね』みたいな話をすることは少ないので、貴重な経験でした。持ち帰ってお客さんに新しい価値を届けられるようにAIを活用していきたい」と語った。
石亀氏(コンサルタント)は、「スタートアップ企業にいる私にとっては、AIによってできる選択肢がこの一年でかなり増えたのを実感している。それでもやっぱり人の手からコントロールを外さないところを強く持ち続けることも大事」と、AIへの期待と覚悟を述べた。
モデレーターの根岸慶氏(クリエーションライン)は、「MVPという言葉がもうなくなるかもしれませんね。バイアブルプロダクトを作りました、『これリサーチしますか?』とポチっと押したらリサーチが走って、どんどん勝手に改善していくような世界観になってくるのかなと思います」と、未来を展望した。
AIは「平均点」を叩き出す強力な武器となる。だが、プロダクトをどこへ導くかを「決定」し、その結果に「責任」を持つのは、いつの時代もプロダクトマネージャーだ。AIという武器を使いこなしつつ、いかに「自分の思い」を乗せ、突き抜けた「ベスト」を目指せるか。AI駆動企画の時代は、プロダクトマネージャーの「覚悟」がより一層問われる時代と言えるだろう。
