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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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プロダクト作りを「行き詰まらせない」ために組織が行うべき「視点の転換」とは

「ProductZine Day 2024 Winter」レポート

プロダクトで変化を起こすことはプロダクトを作れる人間の「使命」

 ここまでの話で「『システムを見る』と言っても話が大きすぎて、自分たちのプロダクトとどうつながるのかがイメージできない」と感じた人もいるだろう。そうした人に対し、市谷氏は「システムを見る場合も、まずは『Minimum Viable』で捉えるべき」だとした。

 「広がりのあるプロダクトを作っていきたい場合、目の前にある顕在課題の解決だけを考えるのではなく、まずはここまで話してきたように『世界観』に基づいた展開のストーリーを描くべき。その上で、着手するプロダクトがその展開にどこまで関与するのかという形を見つけていくといいだろう」(市谷氏)

 先ほどの「地域医療の課題解決」で考えれば、最初からいきなり『複数病院の連携』を図ろうとするのではなく、まず「患者と病院」「病院と病院」といった形で1本のつながりを作れるようなプロダクトを考えるということになる。

 「いきなり『系』全体を変えていくのは難しい。まずは、その中でうまくいきそうな最小限の単位を見つけて変えてみる。システムに変化を起こす上でも『Minimum Viable』なやり方が、その後の展開につながっていくはず」(市谷氏)

 「何のシステムを変えるのか」「それをなぜ変えたいのか」という問いに対する最終的な答えは、プロダクトを作ろうとしている「自分たち」にしか分からない。多くの企業では「ミッション」や「ビジョン」「パーパス」といった形で「自分たちの存在理由」についてのステートメントを出している。市谷氏は、その言葉に対応して何らかの「変化」を起こしていくことが「システムをどこまで捉えるか」の回答を導くためのヒントになるとした。

 「変化をどうやって起こすのかといえば、それは『プロダクト作り』に他ならない。われわれはプロダクトを作ることができる。それによって変化を起こしていくのは、ある意味で『使命』でもある。実際に手を動かして、プロダクトを作っていくことで課題山積のシステム(系)を変えられる可能性は十分にある。手を動かせば動かすほど、その可能性は広がっていくはずだ」(市谷氏)

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この記事の著者

高橋 美津(タカバシ ミツ)

PCやネットといったIT分野を中心に、ビジネスやゲーム分野でも執筆を行うフリーランスライター。Windowsユーザー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社レッドジャーニー

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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