STYZは、同社が運営しているデザインスタジオ「CULUMU」がリリースしたホワイトペーパーが累計500回ダウンロードを突破したことを、6月3日に発表した。
「CULUMU」は、約1年間で合計11種類のホワイトペーパーをリリースした。各種ホワイトペーパーは、業界や世代、場所や国など、それぞれ異なったシチュエーションに対するインクルーシブデザインを考慮した内容となっている。また、それぞれの場面における2023年もしくは2024年の最新情報がまとめられている。
11種類の中でダウンロード数の多いホワイトペーパーは以下の通り。
「金融業界で広がるインクルーシブデザイン」
同ホワイトペーパーでは、ダイバーシティ前提の時代に向けた「インクルーシブ(包摂)」の重要性について、金融業界の現状と目指すべき方向性が、国内、国外の事例とともにまとめられている。「誰一人取り残されないデジタル社会」を実現し、日本経済の回復・再生を支える「要」としての役割が求められる金融業界へ向けたホワイトペーパーとなっている。
「デジタルバンキングから考えるシニア・高齢者に優しいスマホアプリをつくるには?」
以前リリースされたホワイトペーパー「中国から学ぶ高齢者に優しいUIデザインとは?」では、中国におけるシニア世代向けアプリの動向を調査した。この調査結果を踏まえ、このホワイトペーパーでは、実際にシニア世代の人にバンキングアプリを触ってもらいながら国内における金融機関のスマホアプリ(バンキングアプリ)の可能性を探り、1つのプロトタイプを作成した。
「D&Iの取り組みから広がるインクルーシブデザイン事例集」
最近の動向として、日本政府が発表した2022年度版の「経済財政運営と改革の基本方針」(通称「骨太の方針」)では、「包摂社会の実現」が重要課題として位置づけられている。子どもや女性、障害者、性的マイノリティの抱える社会課題の解決自体が付加価値を生み、日本の成長につながると述べられている。このホワイトペーパーでは、さまざまな企業のインクルーシブな取り組みを「プロセス・イノベーション」「プロダクト・イノベーション」「職場内効果」「外的評価の向上」の4つの効果に分類し、企業の成長戦略としてどのように多様性を取り入れているかが解説されている。
「CULUMU」では今後も「共創」を軸として、継続的にデザインに関するホワイトペーパーを積極的に公開していく。提供していないシチュエーションに対するインクルーシブデザイン関連の情報をまとめたものや、デジタル・空間、建築・プロダクトなど幅広いデザインをテーマに公開が予定されている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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