PR TIMESは、同社の運営するタスク・プロジェクト管理ツール「Jooto(ジョートー)」において、プロジェクトの概要を入力するだけでAIが自動でタスクをリストアップして、最適な管理ボードを生成する「AIタスク生成β版」の提供を、7月16日に開始した。
今回、提供が開始されたAIタスク生成β版では、Jootoの専用フォームに会社の業種、プロジェクトの概要、管理したい案件の規模といった簡単な項目を入力するだけで、入力した情報をChatGPTへ連携してJooto上に自動でタスクとリストを考案する。
製造業で新しい商品を開発する人には、商品開発に必要なリサーチ段階から発売後のPR活動まで、一貫して必要なタスクを含むプロジェクトボードが自動で作成されるなど、人力で1つひとつタスクを洗い出したり、順序を検討したりすることなく、自動で作成されたプロジェクトボードを使って直ちに仕事にとりかかれる。
AIタスク生成β版は、JootoのビジネスプランにおけるAPI機能の活用が前提となる。Jootoでは、新規登録後31日間はビジネスプランを無料で試用可能となっているが、今回はβ版での提供のため1組織あたり1か月に生成できるプロジェクト数に制限を設けており、正式版は来年以降の提供を予定している。
生成したタスクは、単にプロジェクトボード上に羅列されるのではなく、管理したい案件の規模に合わせて最適なボードの使い方で提案される。フォーム入力の際に、以下の4つの選択肢から選べる。
- 1案件を1ボードで管理したい
- 複数案件を1ボードで、それぞれのToDoも表示して管理したい
- 複数案件を1ボードで俯瞰し、全体進捗を見える化したい
- 部署内の共通業務を1ボードで見える化したい
「1案件を1ボードで管理したい」は、タスクを洗い出したい、大まかな手順を知りたいときに適している。「新商品Aの開発」という1つの大きな案件を1つのプロジェクトボード全体を使って管理する際などに、企画立案から販売展開、その後のPR活動まで、フェーズごとに発生しうるタスクをリスト化し、案件成功に必要な要素を網羅的に提案してくれる。
「複数案件を1ボードで、それぞれのToDoも表示して管理したい」は、チーム全体で抱えている案件を一括整理して、それぞれのタスク・進捗を把握したいときに適している。「オフィスビルBの新規施工」「商業施設Cの改装工事」といった複数の案件を1つのプロジェクトボードで、各タスクと同時に管理する場合に、各案件をリストで分類してそれぞれのToDo案をタスク提示してくれる。
「複数案件を1ボードで俯瞰し、全体進捗を見える化したい」は、各案件が現在どのフェーズにあるのかについて細かく把握したい場合に適している。「特集記事Dの執筆」「広告記事Eの作成」といった複数の案件を1つのプロジェクトボードで、より細かい進捗ごとに管理する際などに、進捗管理のために必要な工程/ステップをリストで生成して、全案件を俯瞰できる管理方法を提案してくれる。
「部署内の共通業務を1ボードで見える化したい」は、全体としてやるべきことを共通認識し、中長期的に取り組みたいという場合に適している。広報部が通年で行うべきタスクを1つのプロジェクトボードで管理する場合などに、部署やチーム内で発生しうる業務をAIが洗い出して、業務内容をグループ化したリストを生成してくれる。
7月17日〜19日にポートメッセなごや(愛知県名古屋市)第1展示館にて開催される「Japan DX Week 名古屋」のPR TIMESブースでは、Jootoの実際の画面を使ったデモンストレーションを予定しており、AIタスク生成β版を試せるとともに、事例などを交えた紹介が行われる。同イベントへの参加費は無料だが、入場にあたっては入場用バッジが必要となる。
さらに、7月24日15時〜16時には、AIタスク生成β版の活用方法を紹介する「Jooto新機能セミナー AI活用で踏み出す、プロジェクト管理のはじめの一歩」をオンライン開催する。当日は、AI活用をしたことがない人向けにAIの基本から説明するほか、具体的な活用方法とデモの案内、参加者の悩みなどに関する質疑応答も予定している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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