アジャイルなプロダクトづくり(仮説検証とアジャイルの実践)を追体験しながら、課題への取り組み方を学べる書籍『アジャイルなプロダクトづくり 価値探索型のプロダクト開発のはじめかた』(市谷聡啓氏・著)が、9月4日にインプレスから刊行される。224ページで、税込価格は2530円。
プロダクトづくりには、ゼロから臨む場合と、すでにあるプロダクトをよりよくしようとする場合との2通りの状況があり、「何が正しいのか?」に答えるための仮説検証と、作りながら確かめていくアジャイルの二刀流で臨む必要がある。現場では、「どうすれば、目の前にあるプロダクトづくりがもっとよくなるのか」「理屈はわかっていても、自分たちのプロダクトづくりをどう変えていけばよいかわからない」という声がよく聞かれる。
同書では、1つのストーリーを通してアジャイルなプロダクトづくり(仮説検証とアジャイルの実践)を追体験しながらこの問いに向き合い、乗り越える方法を学んでいく。
プロダクトづくりの芯には、誰にとってどのような価値があり、どのようにしてそれを実現するのかという探索活動「価値探索」がある。どれほど忠実にスクラムを回転させたところで価値あるもの、意味あるものの仮説がなければその回転は徒労に終わってしまい、「間違ったものを正しくつくる」罠にはまってしまう場合がある。
情報として世の中によくあるのは、「ゼロから」価値探索を行うケース。しかし、多くの人が臨んでいるのは「すでにあるプロダクトをいかに向上させるか/改善するか/持ちこたえさせるか」というシチュエーションだと言える。世の中によくある状況に対して価値探索をいかにして持ち込むか、本当に必要なのは「価値探索」ではなく「価値再探索」ではないのかと、著者である市谷氏は考える。
同書は、価値(再)探索にどのような切り口を置いて臨むのかというところから始まり、後半部で「ゼロから」のプロダクトづくりについて解説されている。アジャイルに詳しくない人やこれから始める人のほか、課題解決の糸口を得たいアジャイル実践者にも役立つ一冊となる。
目次(抜粋)
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プロローグ
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第1部 改善探索編――今あるプロダクトを再探索する
- 第1章 プロダクトにまつわる夜も眠れない問題
- 第2章 最後に、ユーザーと対話したのはいつだった?
- 第3章 ぼくらはそもそもチームになっているのか?
- 第4章 進捗マネジメントではなく、プロダクトマネジメントを始める
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第2部 価値探索編――新たなプロダクトの価値を探索する
- 第5章 不確実なプロダクトづくりをさらに難しくする3つの罠
- 第6章 誰かの勘と経験と勢いではなく、仮説検証を拠り所にする
- 第7章 イメージをプロトタイプすることで、理解の解像度を上げる
- 第8章 学びを最大限活かして、世界観を問いかける
- エピローグ
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第1部 改善探索編――今あるプロダクトを再探索する
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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