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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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DXの落とし穴を解決するプロダクトマネージャ―のすすめ

新規事業/新規サービスの立ち上げを指示された──さて、どうする?

DXの落とし穴を解決するプロダクトマネージャ―のすすめ 第3回

進めるためには、それぞれの経験者に頼ろう!

 もっとも大切なキーワードは、適切なタイミングで、適切な必要となる作業を「それぞれの経験者に頼る」ことです。

 新規事業の立ち上げのフェーズを下記のように考えるとします。

  • フェーズ1.市場発見:アイデア出し、研究・開発の継続、シード期
  • フェーズ2.製品化:製品開発、初期マーケティング、サービスインに向けた準備
  • フェーズ3.事業化:サービスイン、ビジネスプランの実現性評価
  • フェーズ4.事業成長:継続的なKPIの成長

 特に、大手企業では、ステップ1からステップ2へ移行する部分を行き来し停滞していることが多く見られます。このフェーズでは少人数で推進していることが多く、他部門を巻き込んでもなかなか時間を割いてもらえなかったり、欲しい情報をもらえなかったりします。

 しかし、推進のためには内外を問わず、ワンストップでアドバイスをもらえる経験者がいれば十分なフェーズでもあります。週2時間でも良いので外部の専門家、経験者と業務委託契約するのが近道と言えるでしょう。

 フェーズ3になると、本格的な専任チームが必要になってきます。特に、ユーザーを知り、製品を開発するためにはSaaSビジネス経験のある人、ユーザー体験設計ができる人、製品開発者、そして、ビジネスプランが描ける人が必要になります。これらの人材を自社のIT部門やマーケティング部門に期待するのはとても難しい場合があり、依頼する側にも一定以上の経験が必要となります。それぞれの専門家を内製するのか、採用を含めて外部から調達するのかといった判断もしなければなりません。

 ここまできてしまうと、SaaSビジネスの立ち上げ経験があり、ユーザー体験の方針、開発の方針を決め、ビジネスプランを立案し、必要な人材やスキルを調達したことがある「プロダクトマネージャー」が必須となります。

次のページ
プロダクトマネージャーと事業部門の関係性

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この記事の著者

西村 大輔(株式会社DNTI)(ニシムラ ダイスケ)

アクセンチュアでキャリアをスタートし、日立コンサルティングの立ち上げ、日本IBMなどで30年にわたりビジネスコンサルタントとして活躍。コンサルタントとしては、消費財、電気、化学、食品、日雑、文教、通信業界など、幅広い業界における、全社業務改革、グループ/グローバル経営管理、大規模なCRM/ERP導入...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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