データを意思決定に活かして、より良いプロダクト作りを
世界で8000社以上が導入しているデータ分析ツール「Mixpanel」。「世界がデータから学ぶことを支援する」をミッションとして2009年にサンフランシスコで2人の学生が生み出した。SQLを書かずとも、実際にプロダクト内で“誰がどんな行動をしているのか”といったデータを、プロダクトに関わるあらゆるメンバー(プロダクト開発チーム・マーケティングチーム・営業チームetc.)が同じダッシュボードを見ながら、数字をもとに議論する環境を構築できる。
Mixpanelのようなプロダクト分析ツールを導入していない場合、プロダクトマネージャーはどのように機能開発の優先順位を決めているのだろうか。ユーザーの要望に応じて、スコアリングしてみたものの、結局、上層部から降ってきたものから対応せざるを得なくなったり。さまざまな部門からいろいろな要望が入ってきて、社内政治に振り回されながら、次から次へと受け身で対応するのに必死だったり。「限られたリソースのなかでより良いプロダクトを作りたい」と思っていても、なかなかそうシンプルには優先順位を決められず、意思決定のために多くの工数を割いている現状があるのではないだろうか。
「優先順位を決めるためのヒントは、データにある。何かしらのデータ分析をしていたとしても、そこから次のアクションの優先順位を決められるほどの精度で可視化できている企業は少ないのではないか」と指摘した松本氏は、Mixpanelで何ができるのかを示すために、実際のダッシュボードを見せながらデモに入っていった。