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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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思い込みで創らない。アウトカムを生むプロダクトディスカバリーへの挑戦

プロダクトディスカバリーにデザイナーを巻き込むべき3つの理由

思い込みで創らない。アウトカムを生むプロダクトディスカバリーへの挑戦 第4回

 コロナ禍をはじめ、外部環境の変化や顧客の要求水準の高まりから、市場競争が激化しています。不確実性が高まり課題やニーズが目まぐるしく移り変わる状況だからこそ、腰を据えて顧客の課題に向き合う必要があります。「PMのセンス」や「思い込み」でプロダクトを創ることは、避けるべきでしょう。本連載では、仮説検証を絶えず回してアウトカムを生み出し続けるRettyの、プロダクトディスカバリーの取り組みを紹介します。第4回はデザイナー・山本麻友美による、「プロダクトディスカバリーにデザイナーを巻き込むべき3つの理由」です。

はじめに

 仮説検証を絶えず回してアウトカムを生み出し続けるRettyの、プロダクトディスカバリーの取り組みを紹介する本連載。第2回の「組織で取り組むプロダクトディスカバリーのプロセス」でも体制について説明したとおり、Rettyでは、PM、デザイナー、データアナリストの混成チームでプロダクトディスカバリーを行っています。

 プロジェクト推進やプロダクト戦略を考えるのはPMの強み。データ分析はアナリストの強み。ソリューションを具体化するのはデザイナーの強み。それぞれの強みの掛け算をすることで、プロダクトディスカバリーを素早く、確実に進めることができます。

 特にデザイナーをプロダクトディスカバリーに巻き込むことで、発見した課題に対して最適なソリューションをスピーディにかつ的確に生み出すことができるようになります。

 それは一体なぜなのか?

 今回の記事はRettyでデザイナーを務める私、山本麻友美が「プロダクトディスカバリーにデザイナーを巻き込むべき3つの理由」と題して、デザイナーの存在がプロダクトディスカバリーにどのように作用するのかを3つのポイントで説明します。

プロダクトディスカバリーにデザイナーを巻き込むべき3つの理由

 デザイナーがいることで、プロダクトディスカバリーのスピードが上がり、確度の高いソリューションを生み出せるようになる理由として、以下の3つを挙げます。

  1. 課題→解決策をダイレクトにつなげることができる
  2. 早い段階から解決案のたたき台を作りながらディスカバリーを進められる
  3. 仮説検証を高速で回すことができる

 プロダクトディスカバリーは未知を既知にしていく不確実性の高い作業です(未知と既知については連載第2回で解説)。数字や文字のみでディスカバリーを進めると、共通認識のズレや、解決策が目的から離れていってしまうことなどが起こりやすくなってしまいます。そこで、得た情報を図などで視覚的に整理したり、プロトタイプを用いた解決策のたたき台をもって議論したりすることで、チームメンバーの認識合わせをしながらディスカバリーを進めることができます。

 冒頭でも話しましたが、デザイナーの強みは具体化・可視化することです。デザイナーがいれば、必要な場面ですぐに可視化したり、早い段階からプロトタイプを作って検討したりするなども容易になります。

 それでは、上記3つの理由について、より詳しく説明していきましょう。

次のページ
1. 課題→解決策をダイレクトにつなげることができる

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この記事の著者

山本 麻友美(Retty株式会社)(ヤマモト マユミ)

Retty株式会社 リードデザイナー | 人間中心設計スペシャリスト | Webデザイン会社で10年経験を積んだのち、2017年Rettyに入社。入社後、iOSアプリリニューアルからアプリグロースを約2年間担当。現在はリードデザイナーとしてプロダクト全体の体験設計・グロースに携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/1322 2022/10/18 14:00

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