役職「プロダクトマネージャー」を名乗る重要性
プロダクトマネージャーを志すきっかけにはさまざまなケースがある。
- 周りから指名された
- 上司から任命を受けた
このほかにも派生した類似のケースはあると思うが、これらは大別すると「自分のため」「会社のため」の2種類に分類できる。
そのいずれにおいても、長く短い人生の大半を過ごす仕事時間における自身のポジショニングは、大事な選択になるのはいうまでもない。そのため、いずれのタイプでも、自分の思考を言語化できるレベルまでクリアにしておくことが大切だ。
筆者自身も上記と関連して、これまで多くの方から以下のような相談を受けてきた。
- なりたいけれど、会社に「プロダクトマネージャー」という役割がない
- 役割はあるけれど、なり方が分からない
- 自分がやりたい業務やタスクは「プロダクトマネージャー」っぽいけれど自信がない
ここで多く聞かれる妥協案が「正式に役職は与えられていないけれど、今の役割のままプロダクトマネージャーの仕事も追加でやります」という声だ。結論を述べると、これは絶対におすすめしない。なぜなら、以下のようなモチベーションの低下につながる要因が多く潜んでいるからだ。
- 弊害1:今の役割の評価基準と合致していなければ、どんなに頑張っても評価されない
- 弊害2:次のキャリアにつながらない
- 弊害3:現在の役割の職務として自然と取り入れられ、今後も新しい役割が生まれづらくなる