キャプテラは、世界12か国のカスタマーサービス担当者に実施した、「2024年カスタマーサービスにおけるテクノロジーに関する調査」の結果を、7月22日に発表した。同調査は、カスタマーサービスの電話対応を行っている、従業員数2500名未満の企業に正社員として勤務しており、カスタマーサービス業務に日常的に直接携わるとともに、カスタマーサービス関連のテクノロジーを利用している、または購入決定に関与している人を対象に5月に行われ、2307名(うち日本人は192名)から回答を得ている。
調査対象者に、現在利用しているカスタマーサービスソフトウェアに、AIによる機能や処理能力が組み込まれているかを尋ねたところ、全12か国の平均では「はい」が57%、「いいえ」が43%だったのに対して、日本では「はい」が32%、「いいえ」が68%と、カスタマーサービスにおけるAI導入は、他の国から大きく後れを取っていることが明らかになった。
調査対象者のうち日本人に、カスタマーサービスソフトウェアにAI機能を組み込むことの利点を尋ねた質問(複数回答)では、「顧客対応時間の短縮」(56%)がもっとも多く、以下「費用の削減」(50%)、「顧客満足度の向上」(24%)が続いている。一方、AI機能を搭載したカスタマーサービスソフトウェアを導入する際の課題としては(複数回答)、「正確な情報の確認」(43%)が最多となり、「顧客との信頼関係の維持」(40%)、「導入とトレーニング」(29%)がそれに続いた。
今後5年間で、カスタマーサービスの問い合わせが人間のオペレーターやエージェントではなく、AIによってのみ管理される割合を予想してもらったところ、平均で47%となっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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