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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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イベントレポート

プロダクトマネージャーは経営視点をどう身につける?──経営シミュレーションゲームによる実践的な学びのススメ

「PM Academia #1」イベントレポート

決算発表から見えた、各チームの強みと伸びしろ

 あっという間にゲームが終了し、各チームの決算発表が行われました。

 1位になったチームからは、「チームメンバーのバランスが良く、役割分担を明確にできたこと、そして早い段階で事業戦略を明確にしたことが結果につながったと思います。ただ、検討すべき情報が多く、経営の難しさも痛感しました」との感想が寄せられました。

 最後に、筆者(スコレ須藤)から全体に対する総評を行いました。今回は、普段から多くの関係者との調整役を担うPMの方々が集まったこともあり、議論自体は非常にスムーズに進んでいました。一方で、さらに各チームが成果を出すためには、市場や競合の状況を踏まえ、シェアを拡大するために何をすべきか、より活発な議論が必要だったとも話されました。

 「すべての領域をマスターできるスーパーマンのようなPMになることは簡単ではないですが、プロダクトを通じて提供できる価値を高めるためには、PMとしての視野を広げ、引き出しを増やすことも重要です。これからも一緒に学び続けましょう!」という筆者からのメッセージで、イベントは締めくくられました。

参加者の声:ゲームを通じて得られた学び

 イベント終了後、参加者の方々からさまざまな感想が寄せられました。一部をご紹介します。

株式会社ログラス プロダクト本部長/事業執行役員VPoP 須加拓氏

 経営シミュレーションゲームを通じて、トップライン(売上高)を拡大することの重要性、そしてプロダクトがその成長に大きく貢献していることを改めて実感しました。トップラインが成長しなければ、必要な投資ができず、競争に勝つためのプロダクト優位性も失われかねません。プロダクトの責任者として、さらに意識を引き締める必要があると感じました。

 また、ゲーム内で財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)の計算を行う中で、財務や経理の重要性を再認識しました。財務指標が正確で、迅速に確認できなければ、意思決定を誤るリスクが高まります。弊社のサービスがいかに重要であるかが理解しやすく、今後の社内研修にも活用できるなと感じました。

 ゲームが進むにつれて状況は複雑さを増していきますが、複雑な状況下でも問いをシンプルにし、視座を高めた大胆な意思決定が求められることを痛感しました。次回はさらに大胆な意思決定ができるように再挑戦したいです!

キャディ株式会社 Drawer事業本部 プロダクトマネージャー 後藤潤平氏

 企業の中長期的な発展には、市場のニーズを的確に捉え、一部の領域で他社に対する圧倒的な優位性を早期に築くことが重要だと体感しました。寡占状態を築くためには、ためらわずに必要な投資を行うことが重要であり、今回チーム内でCEOやCFOなどの役割分担を行ったことで、キャッシュフローを見ながら、効果的/効率的な投資判断を行うことができたと思います。適切なタイミングでヒト・モノ・カネを投下していくことが、事業成果につながることを実感し、大きな学びとなりました。

行政機関勤務 プロダクトマネージャー 青野彰太朗氏

 制限時間の中で行うワークショップは非常に刺激的でした。損益計算書や貸借対照表の読み解き方を学ぶだけでなく、強いリーダーシップの必要性や戦略の重要性を再確認しました。行政機関におけるPMとして業務を行う私にとっても大変役に立つものでした。不確実性を前提とした迅速な意思決定は日々求められており、今回のワークショップを通じてその実践的な視点が養われたことに感謝すると共に、今後も学び続けていきたいです。

今後の展望

 本イベント開催後、多数の方々からPM Academiaへの参加希望の声が寄せられ、11月23日10時より「PM Academia #2」の開催が決定いたしました。経営視点やビジネススキルを楽しく、実践的に身につけたいとお考えのPMの皆様、ぜひご参加ください。

 スコレ株式会社は、次世代リーダーの育成を目的に、今後もさまざまな学びの機会を提供していきます。ご興味のある方はぜひこちらをご覧ください。

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この記事の著者

須藤 奨(スコレ株式会社)(スドウ ショウ)

スコレ株式会社 代表取締役。LINE株式会社にて広告事業本部長を務め、年商1,000億円規模のインターネット広告事業、プロダクトマネジメント組織を統括した後、スコレ社を創業。現在は経営シミュレーションを活用した次世代リーダー育成に取り組みながら、兼業先のデジタル庁では日本のDXに取り組む。早稲田大学大学院 経営管理研究科卒(MBA) / インド経営大学院バンガロール校(留学)/ X: @Sudo_Sho

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2974 2024/10/31 11:00

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